みなさんこんにちは
もう2か月も髪を切ってなくて若干だらしない茨城のカメラマン仲居です。
とうとうこの記事を書くやる気が出てきました(ほめて)
今回はコスプレ撮影で使える、基本的なライティングだけど誰でもカッコよく・可愛く撮影することが出来るストロボライティングをご紹介します。
コスプレ撮影未経験だった私が、いきなりコスプレ撮影で実践できたライティングなので効果はバツグンです!
※ストロボの使い方は↓の記事で紹介しています。基本的な部分から知りたい方はどうぞ
たった2種類覚えるだけ!ストロボ2灯のお手軽ライティング
まずはストロボ2灯だけで出来るお手軽、だけどカッコいいライティングをご紹介します。
今回ご紹介する内容は全てストロボを「無線化したライティング」する前提で進めていきますので、コスプレ撮影をしていきたい方はこの機会に用意してくと良いと思います。
ちなみに今回使用する機材は…
- ストロボ1~2灯
- ストロボ用フラッシュトリガー(無線化に必要)
- ストロボスタンド
- アンブレラorソフトボックス
ストロボライティングの基本的な構成です。
これだけ持っていれば、スタジオ~日中~夜ポートレート、そしてブツ撮りやフィギュア撮影なんかも全部こなせます。
↑ストロボをそのまま使うと「ヘタ」な写真になってしまうので、アンブレラかソフトボックスは最低用意しておきたい。
2灯ライティングの基本は【3時50分】or【8時10分】
最も基本的なライティングですが、王道とも言えるライティングです。
時計の針でストロボの位置を覚えておくと、どんなシーンでも上手く撮影できます。
ちょっとイメージはアレですが笑
モデルさんの顔が右向きなら3時50分、左向きなら8時10分です。
このライティングで撮影すると以下のような写りになります。
アーサー・ペンドラゴン
— さくら🌸多忙 (@sakurano135) July 29, 2019
撮影 @h_nakai_photo
#ぐたぐだ咲美カルデア2019 pic.twitter.com/OA4JQU4Lqt
さくらさん @sakurano135
↑こちらの1・2枚目が【3時50分】のライティングです。
サブのストロボが、モデルさんと背景を同時に明るくし高貴なイメージに。
早速貰ったので投下します🤗
— 甘納豆 (@nattou_sweet) February 24, 2019
カメラマンさんの技術を改めて痛感する日だった……🤔
カメラマンさんリプ欄↓ pic.twitter.com/6RgKpCg7y9
甘納豆さん @nattou_sweet
こちらは1枚目が【8時10分】のライティング。
どうですか?とてもキレイに撮れていますね。背景から浮き立つような写りになっています。
また、注目して欲しい点は「髪の毛」です。サブストロボのおかげメインの反対側にハイライトが入り、美しく輝いています。
ライティングのイメージは「ストロボでサンドイッチ」する感じで、ストロボ同士を向かい合わせるようにすると良い感じになります。
もし顔の影が気になるなら、メインストロボを【6時】方向にずらせばOK。
王道ライティングなので、正直コレしか出来なくてもコスプレ撮影にお呼ばれされるクオリティの撮影が可能です。
2灯ライティングで光をまとう【5時】or【7時】
次は基本のライティングを覚えたら挑戦したい【5時】or【7時】のライティングです。
このライティングの特徴は「光をまとう」神秘的な写真が撮れます。
こちらもモデルさんの得意な顔の方で【5時】か【7時】を選択します。
このライティングで撮った写真は以下の通り
【Cosplay】
— のくのく🦍 (@nokunoku1129) July 19, 2019
PSYCHO-PASS
狡噛慎也 / 宜野座伸元
camera (@h_nakai_photo )#のっくのくコス#Cosplay pic.twitter.com/2KkCBBBYPw
のくのくさん @nokunoku1129
こちらの3枚目(青白く光っている写真)が【5時】ライティングです。
※1.2.4枚目のライティングは分かりますか?光を読んでみましょう
本来はストロボを完全に隠すのですが、こちらはあえてストロボを見せて光を出しました。
【Fate/GrandOrder】
— のくのく🦍 (@nokunoku1129) March 1, 2019
英霊 シャーロック・ホームズ
宝具
『初歩的なことだ、友よ——
エレメンタリー・マイ・ディア』
photo : @h_nakai_photo #Cosplay #ココアカルデア #のっくのくコス pic.twitter.com/U4HaP83DZB
のくのくさん @nokunoku1129
そしてこちらが【7時】ライティング
サブに青いフィルターを装着して、青い光が髪の毛を輝かせています。
※サブを壁に向ければ、白ホリや黒ホリでも簡単に背景色を変える事が出来ます。ライトブラスターと同じ原理ですね。
特に2枚目は頭から肩にかけて光のラインが出ており、立体的な写り。
王道ライティングも良いですが、ストロボライティングに慣れてきたらこのように「遊び」がある撮影が出来ると、よりコスプレ撮影が楽しくなります。
2~5人のグループなら【8時20分】でだいたいOK!!
コスプレ撮影(合わせ)をしていると、必ずと言っていいほど要望されるのが「グループ撮影」
グループ撮影は「全員を明るく」「頻繁な構図変更」「ピント合わせ」と課題が多いですが、ライティング自体を割り切ってしまえば意外と簡単です。
↑グループ撮影の場合、このように【8時20分】のライティングをすればほぼ問題なく対応できます。
ストロボは両サイドとも同じパワーでアンブレラを装着させれば、誰でも簡単にグループ撮影できるので複数人を撮る場合は覚えておきましょう。
グループ撮影ではライティングより、ピント合わせとストロボパワーの方がシビアになるため、カメラの設定は
F値=5.6~8 ISO感度=400~800(ノイズが気にならない程度)に設定して
レイヤーさんの並びが多少前後してもピントが合いつつ、ストロボパワーが1/4で画面全体が明るくなるよう調整しましょう。(1/4ならある程度ストロボも連続発光できる)
これで少人数のグループ撮影はキレイに撮る事が出来ます。
基本のライティングは【3時50分】と【8時10分】だけでOK
特に明確な撮影イメージを貰っていない限りは、王道ライティングだけで十分キレイな写真が撮れます。
大型併せなどでサブカメラマンとして入る場合は、時間に余裕があると思うのでそういった時には思い切って【5時】や【7時】のライティングにもチャレンジしてみましょう。
ストロボを1灯しか持ってない!と言う方は、2灯あれば出来る事が格段に増える=クオリティが上がるので、予備のつもりで2灯体制にすることをおすすめします。
↑ライティングの勉強をするなら書籍で勉強しておくのがおすすめ。私もライティングの本だけで10冊近く持っています。
ストロボ1灯だけでも!簡単コスプレライティング
コスプレ撮影の基本ライティングは2灯からですが、機材の都合上どうしても1灯でしか撮影出来ない方もいると思います。
そんな方にオススメの1灯ライティングもついでに見てみましょう。
自然光を利用して【5時】ライティングにする
1灯しかストロボが無い場合でも、スタジオに入る自然光を利用して【5時】ライティングが可能です。
【コスプレ】PSYCHO-PASS 常守朱
— 黒河くろむ (@chromu_kuro) July 16, 2019
To live is to suffer, to survive is to find some meaning in the suffering.
photo:仲居 宏之さん(@h_nakai_photo ) pic.twitter.com/gOM0dYwnH2
くろむさん @chromu_kuro
こちらの写真は全てストロボ1灯のみで撮影しており、1・3枚目は自然光をサブライトにして【5時】ライティングで撮影しました。
日中シンクロと同じ要領で本来はストロボパワーが必要ですが、このようなスタジオの自然光であればストロボパワーが無くても手軽にライティング出来ます。
ソフトボックス+グリッドでかっこいい1灯ライティング
ストロボ1灯だけでは不安かも知れませんが、実はカッコよく撮影するなら1灯だけの方が良かったりします。
自然光が十分あれば問題ありませんが、完全な室内だとアンブレラでは中途半端な明るさにしか出来ないので、ソフトボックス+グリッドを使い逆に光を限定して明暗差を生かしましょう。
↑画像右下の網が「グリッド」と呼ばれる物で、アンブレラは光を拡げる物に対してグリッドは光を限定する事で背景を落としたり、影を意図的に付けたりできます。
アンブレラとストロボ1灯だけでは中途半端な明るさになる場合は、以下の写真のように明暗差をキッチリ出すのも選択肢となります。
こちらはソフトボックスにグリッドを装着して、【7時方向】と【9時方向】の斜め上から顔に向けてストロボ発光しました。
グリッドを装着し、足元まで完全に光を回さず顔に向けたことで視線の強さと相まって、ストロボ1灯だけでかなりカッコよく撮れたと思います。
また、右奥の壁は塗装が剥げた黒い壁だったのですが、ソフトボックスのように光を限定すれば「影」にして隠してしまう事も出来ます。
注意点としてソフトボックス+グリッドでは、全身を明るく撮影することがかなり厳しいです。そのため、モデルさんに座ってもらったり、膝下をフレームからカットするなど工夫が必要です。
全身を撮りたい場合はアンブレラで妥協するか、素直に2灯体制にしましょう。
【 コスプレ.Cosplay 】
— 甘納豆 (@nattou_sweet) September 15, 2019
―― Fate Grand Order
ナイチンゲール ――
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撮影.仲居さん(@h_nakai_photo)#わくわくぱきであ0915 pic.twitter.com/riKkQP2TO3
甘納豆さん @nattou_sweet
こちらも全く同じ角度からソフトボックス+グリッドで撮影しています。斜め上方からストロボ発光させることで、髪の毛にキレイな天使の輪が出来ていますね。
ソフトボックス+グリッドで撮影する場合のポイントとして、どうしても影が付きやすくなるので可能な限り【ソフトボックスに顔を向けて】もらうと、女性でもキレイに撮影できます。
その他コスプレ機材の参考記事
いかがでしたでしょうか?
コスプレライティングは実はとても簡単、かつ手軽に出来る物ばかりでしたね。
この基本をしっかり覚えていけば、撮りたい写真がいつの間にか撮れるようになってきます。
次回もよろしくお願いします!
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