【まとめ】ポートレート撮影の流れをゼロから覚えよう!

ポートレート撮影

みなさんこんにちは

一気に秋らしくなってきて蚊に刺される茨城のカメラマン仲居です。

普段からポートレートを撮っていると、いつの間にか当たり前になっている「ポートレート撮影の流れ」ですが、初心者の方には未知な部分だと思うので流れに沿ってご紹介します。

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【流れその1】ポートレートのモデルさんを探す

【流れその1】ポートレートのモデルさんを探す

まずはポートレートの流れとして、被写体が居ないと始まりません。何よりも先にモデルさんを探す必要がありますね。

モデルさんを見つける主な手段は以下の通り

  • 撮影会に参加する(有償)
  • フリーモデルさんを探す(有償・無償)
  • 相互無償モデルさんを探す(無償)

いずれもSNS(Twitter・Instagram)で見つけることが出来ます。

ポイントとしては、カメラマンの撮影した写真を普段からアップしているモデルさんだと、撮影慣れしているためこちらがポートレート初心者でも撮れ高が期待出来ます。

フリーモデルさん(無償)や相互無償モデルさんは、金銭が発生しないため初心者の内はトラブルに巻き込まれる可能性があります。

できれば撮影会や有償のモデルさんがモデル意識も高くおススメです。

↓こちらの記事で詳しく紹介していますので、モデルさんを見つけて無い場合にはおすすめです↓

【流れその2】モデルさんと詳細を詰める

【流れその2】モデルさんと詳細を詰める
rawpixelによるPixabayからの画像

なんとか撮影させてもらえるモデルさんを見つけたら、次の流れはポートレート撮影の日程や料金、時間、服装などの詳細を詰めていきます。(撮影会の場合は不要)

連絡手段は相手により変化しますが、主にSNSのDMを使ってやり取りをします。

撮影時にモデルさんに着てもらう服装

良くモデルさんから「どんな服装が良いですか?」と質問されますが、初めての場合や慣れない内は「かわいい系」や「カッコいい系」など雰囲気だけ伝えるのがベターです。

間違ってもいきなり「水着はOKですか?」とか「ミニスカート…」などは会ったこともない人間からは絶対NGなので注意してください。音信不通は当然として、ヘタしたらDMごと晒されても文句は言えません。

最初の内はモデルさんの雰囲気に合わせた服装をお願いすればOKです。

自分の撮りたい衣装をお願いするのは、何度か撮影して信頼関係を築くことが出来たモデルさんにお願いした方がベターです。

撮影料金とその他経費

社会人として当然ですが、お金に関する事はトラブルになりやすいのでお金の流れは特にしっかり詰めておきましょう。

撮影料金は、1時間×基本料金がポピュラーで、最低2時間~が主流です。(モデルさんによる)

入金方法は「撮影前手渡し」「撮影後手渡し」「事前振込」など様々ですので、必ず撮影前に確認しておきます。

トラブルが少ないのは「撮影前に手渡し」で、相手も撮影中に余計な心配をする必要が無くおすすめ。

次に注意して欲しい点として

  • 交通費
  • 衣装代

こちらは特に気を付けておかないと、当日になっていきなり請求される場合があります。

相手側からすると「いつもの事だから…」と伝える事を忘れているケースがあり、お互い気持ち良く撮影するためにも、こちらから確認しておくのが吉です。

※「やぶへび」にならない?と思う場合は、素直に「交通費は00円まで」や「衣装代はご負担お願いします」などハッキリ伝えましょう。その方が結果的にお互いスッキリして撮影に進めます。

撮影日程と時間の調整

こちらは特に問題ないと思いますが、あまり早い時間や遅い時間は避けるようにしましょう。

おススメの時間帯は午後3時~5時の間です。

この時間だと太陽の高さが下がり始める時間で、ポートレートでは自然な光で撮影することが出来ます。(昼12時はNG。太陽が真上にあり、顔に大きな影が落ちる)

特に冬場は日が落ちるのが早く、4時頃から夕焼けをバックにした逆光が楽しめるためおススメです。

ですが、基本は相手の都合に撮影時間を合わせた方が喜ばれると思います。

【流れその3】撮影当日の待ち合わせ

【流れその3】撮影当日の待ち合わせ

ここまでの流れで撮影の詳細を詰めたら、あとは撮影当日を待つのみです。

おススメの待ち合わせ場所は、駅前ではなくほんの少し離れた場所にすると、待ち合わせがスムーズになります。(渋谷や新宿など都心部は特に、駅で待ち合わせすると落ち合うまでに非常に時間がかかる)

このとき、「ポートレートの心構え」と言うか頭に入れておいて欲しい点があります。

それは「女性は遅刻するもの」

だという事です。モデルさんをやるくらいですから、見た目には相当気を使ってくれています。

その分準備には時間がかかりますから万全の仕上がりで来てもらえるよう、心と時間に余裕をもって遅刻されても大丈夫な時間設定をしましょう。

私の経験上、時間通りに撮影スタート出来る事は稀で、ほとんどの場合10~30分遅れでスタートはザラですし、何なら1時間くらい遅れる事さえ普通にあります。

この事を念頭に置かず、若いモデルさんに怒り散らすおじさんカメラマンをSNSで見かけますが、とても印象が悪いので間違ってもSNSには投稿しないようにしましょう。

ちなみに私の場合、バッグに読みかけの本を常に入れておりカフェなどでゆっくり過ごすか、近隣のスナップ撮影などでのんびり待ちます笑

※ここでカメラマンの身だしなみが非常に悪いと、そのままフェードアウト(ドタキャン)される可能性があるので身だしなみには普段から気を付けてくださいね。

【流れその4】いざ撮影をする!

【流れその4】いざ撮影をする!

実際に待ち合わせをして、撮影場所に付いたらようやく撮影開始です。

ポートレート撮影で使用するレンズは、単焦点の明るいレンズを使うのが一般的ですが、ズームでも明るいレンズならば全然OKです。※F2.8以下が明るいレンズ

慣れてくれば広角レンズや望遠レンズでも構いませんが、広角レンズは「歪みと構図の難しさ」があり望遠レンズは「モデルさんとコミュニケーションが撮れない」ため、ポートレート初心者の内はあまりおススメしません。

私の場合はほとんどの撮影を「ポートレートレンズ」と呼ばれる単焦点の85mm/F1.8で撮影しています。

この85mmはいわゆる中望遠レンズに分類されており、モデルさんとの距離感が付かず離れずでコミュニケーションを撮りながら撮影できます。

また、単焦点85mmのレンズは「ポートレートレンズの代表」として、素晴らしい写りをするレンズが各メーカーから発売されており写りとコスパのバランスが非常に良く、ポートレートを撮影するなら1本は持っておきたい焦点距離のレンズです。

もし撮影中に「なんだか上手く撮れないなぁ…」と感じたら【構図】に問題があるのかも知れません。

もしくは人物が全部中心に寄っている【日の丸構図】だけになっている場合は以下の記事にポートレートでも使える構図をまとめたので、頭に入れておくと撮影がスムーズになります。

【流れその5】撮影中、モデルさんへの声かけはどうする?

【流れその5】撮影中、モデルさんへの声かけはどうする?

ポートレート撮影の流れで、撮影中は出来るだけモデルさんとコミュニケーションを取った方が必然的によい写真が撮影できます。

やはりSNS等でポートレート写真を見ても、モデルさんと良い関係性を築いている方が「良い写真」だと思いますので。

私は「笑顔」の写真が好きなので、以下に笑顔の貰い方をまとめました。

モデルさんへの声かけで気を付けてもらいたいのが、つい撮影に夢中になって

声高に「指示」してまう事が挙げられます。

無意識にコレをしてしまうと相手は萎縮して「作業感」が出てしまい、いい写真が撮れないどころか、次の撮影を何かと理由を付けて断られてしまう可能性すらあります。

被写体ありきのカメラマンですので、強い「指示」ではなく、「こうした方がステキだと思う」という【提案】にした方がより生き生きとした写真になるのではないでしょうか。

【流れその6】撮影後のデータセレクトとデータの渡し方

【流れその6】撮影後のデータセレクトとデータの渡し方

さて、無事に撮影が終わったらデータのセレクトと、データの受け渡しです。

これはカメラマンにより個人差が非常に大きく、ベストな方法も人により変わります。

ここは私の場合のやり方をご説明します。

撮影後はカフェで一休みしつつ、データチェックしてもらう

私は普段iPad Pro (12.9インチ)を持ち歩いており、そこに純正のSDカードリーダーを差してRAWデータのままiPadにその場で転送します。

iPadにデータを入れたところ
iPadに純正SDカードリーダーでSDを差すと、自動で読み込みモードになる
iPadでデータをセレクトしてもらう
※lightroomであればその場でRAW現像まで出来ますが、有料で月額590円かかります。

そして全データを相手に見てもらい、必要なデータだけに♥(ハート)を付けてもらいます。※写真の「お気に入り」機能。※半目や残念な表情は撮影中に都度決しておきましょう。

その間にカフェのカウンターでお互いの飲み物を注文して、相手のセレクトを待ちます。

この場合、基本的にこちらで支払いを全て済ませておくとスマートです。

モデルさんのセレクトが終わったら、自分で気に入った物をサクッと選んでセレクトから外れた写真はその場で削除します。

その後、数枚をその場でRAW現像してから、その場で現像分だけ写真を渡します。

今どきの女性はほとんどiPhoneなので、iPadからのAirdropでスムーズに渡せるでしょう。

↑iPadでRAW現像する方法をまとめました。iPadなら現像スピードが段違いに早いのでノートパソコンよりも重要性が高いと思います。

現像後の全データは複数の渡し方を用意する

これは完全に相手の環境に依存するので、データの渡し方は複数パターン用意しておきまます。

最も信頼性があるのはギガファイル便ですが、モデルさんは使えないパターンが意外と多いです。

私のおすすめはGoogleフォトで多少画質は落ちてしまいますが、SNSにアップするなら十分な品質で、iPhoneやandroid問わず利用できるのが魅力。

他のデータ受け渡し方法を以下にまとめたので、ぜひ目を通しておいてください。

【流れその7】解散する前に!写真の使用条件を確認しておこう!

【流れその7】解散する前に!写真の使用条件を確認しておこう!

撮影も終わり、データの受け渡しもOK!じゃあ解散で!…

ちょっと待った!

その前に撮影後の流れとして、必ず写真の使用条件をお互い確認しておきましょう。

カメラマン側が確認

  • カメラマンのSNSにUPしてよいか
  • SNSにUPする際の許可が必要か
  • タグ付けは必須か
  • ブログ等に使ってもよいか
  • コンテスト等に応募してもいいか(書面でのモデルリリース必須)
  • ストックフォトなど写真を販売してもいいか(書面でのモデルリリース必須)

モデルさんによりますが、悪意のある使い方でなければ全然OK!の方から、「UPする際は必ずDMで確認」の方まで制限の幅が広いです。

トラブルを避けるためにも必ずその場で確認(忘れた場合はDMで)しておきましょう。

モデルさん側が確認

  • 写真をUPする際のタグ付け
  • 加工アプリを使っていいか
  • 色味変更やトリミングしてもいいか
  • オーディション等への応募写真

モデルさん側から確認する(される)のはほとんどがライトな使い方でしょう。

私の場合、基本的にモデルさんありきの考え方なので、写真の利用に一切の制限を付けていません。

使ってもらえたら嬉しいなぁ。くらいの考えです。

しかし、UPされた写真が別人になってる…は良くあるので、不快に思う人はやんわりとその旨を伝えましょう。

他にも印刷物へ使用(例:ポストカードにして販売)する場合などがありますが、著作権と肖像権の問題になってくるので今回は割愛します。かなりややこしくなるので。

以上がポートレート撮影の流れになります。

撮影した写真がいつまで経ってもアップされない?

そんな嘆きとも取れるつぶやきをSNS上で散見します。

もし自分がそのケースに当たってしまった場合は、以下の記事を読んでみてください

80%くらいはカメラマン側に責任がありますが、20%くらいはモデルさんなりの考え方があるかも知れません。

とりあえずSNSでネガティブツイートする前に、一度落ち着いてください。

ネガティブツイートは百害あって一利なしです。

写真が使われなかったら実力が足りなかったか、自撮りしか上げない人と割り切ってあきらめましょう。

そういった場合は新しくモデルさんを探した方が良いです。

できれば同じモデルさんを何度も撮りたい

できれば同じモデルさんを何度も撮りたい
始めてのポートレートを撮らせてくれたmihoさん。過去最多の撮影をお願いしています。

一度撮影したら、ハイ終了!ではなく

可能であれば何度か同じモデルさんを撮影しましょう。

やはり何度も撮影することで距離感も近づき、色々な表情や撮影表現にチャレンジでき成功体験と信頼感を得る事ができます。

お互いに信頼感が得られれば、更に良い写真が撮れるだけでなく周りからのカメラマンとしての評価も自然と高くなって、他のモデルさんを探す時に相手のハードルが下がったり

DM等で撮影依頼が増加するなどメリットが非常に大きいです。

しかしこの辺は個人の考え方によるので、100人斬り目指すも良し、一人を撮り続けるのもまた良し。と言った感じでしょうか。(なんだか恋愛観にも似てますね)

いかがでしたか?

人と人が何かするには決めなければいけない事はたくさんありまが、しっかり確認したら後は楽しく撮影しましょう!

次回もよろしくお願いします!

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