みなさんこんにちは
今回は私の代名詞である高速な現像スピードを支えてくれている一眼レフで撮った写真をiPadでRAW現像する方法をご紹介していきます。
写真の現像が溜まってしまいがちな方や、PCのスペックが低くてRAW現像が楽しめない!と言った方には確実なスピードアップが出来る方法なのでぜひ最後までお付き合いくださいね!
※ちなみにこの方法はiPhoneでも可能。後述するapplepencilは非対応かつ画面が小さく非効率的ではありますが、覚えておくと「1枚だけすぐ現像したい時」役に立ちます。
↑2021年10月にLightroomの神アップデートが実装!被写体や人物へのマスク(部分補正)を自動でできるようになりました!すごい!
iPadでRAW現像に必要な物
iPadで一眼レフの写真をRAW現像(編集)するには以下の物が必要です。
- iPad本体(おすすめはiPad AirかPro)
- Apple Pencil(アップルペンシル第2世代はiPadpro2019のみ対応)
- SDカードリーダー(接続端子がライトニング/USB-Cの2種類あるので注意)
- iOS版lightroomアプリ
たったのこれだけです!
iPadやApple Pencilがあるだけで動画や電子書籍を見たり、イラストやお絵描きをしたりとQOLが20%くらい上がると言っても過言ではないかも知れません。
また現像アプリをライトルームにしたのは、Nikon、Cannon、Sony、富士フィルムなどなどすべてのカメラメーカーの画像データに対応しているため。
一度lightroomの使い方を覚えてしまえば、使っているカメラのメーカーを乗り換えたとしても新たに現像ソフトをインストールしたり、操作を覚えなおす必要が無いのが魅力。
※androidタブレットでも問題ありませんが、タブレットやスライタスの性能差がメーカーごとに顕著なため「ハズレ」を引く可能性が高く今回は除外しました。
↑こちらにカメラマン向けiPadの選び方をまとめました。持っていないor検討中の方は参考にしてみてください!
↑SDカードリーダーはコスパが良く、何かと便利なので純正品を1本持っておくのがおススメ。
一眼レフで撮った写真をiPadに転送する※機内モードにしておく!
まずはiPad本体に一眼レフで撮った写真をSDカードリーダーを使って転送します。
SDカードリーダーはapple純正の物が価格は少し高いですが、他メーカー品と違い純正品は確実に動作するのでおススメ。
ちなみに読み込みを始める前には必ず機内モード(フライトモード)にしておくことを推奨します!
通信がONになっていると、読み込んだ写真が全てicloudにアップロードされてしまうためギガがお亡くなりになります!!!
(一眼レフで撮った写真は1枚2MB~50MBもあるので、うっかり数百枚を読み込むと即通信制限に…!)
SDカードリーダーをiPadに差し込むだけ
一眼レフで撮った写真の取り込みは非常に簡単です。
SDカードリーダーをiPadに差し込んで写真アプリを開き、画面左端から右側にスワイプするとサイドバーが出てくるので「デバイス」→カメラ名(出ない機種もある)をタップするだけ。
すると撮影した写真のサムネイルがバーッと表示されます。
※富士フィルムの一部機種はRAW画像が表示できないようです。その場合はLightroomアプリから直接読み込むしかありません。
写真の読み込み方法は↓の3パターンがあるため、お好きな方法で読み込みしてください。
- SDカード全部を読み込みたい=「すべてを読み込む」をタップ
- 日付で読み込みたい=「選択」をタップ
- 1枚づつ選択して読み込みたい=写真をタップして「読み込む」→「選択項目を読み込」をタップ
読み込みが終わったらSDカードリーダーを外しても大丈夫です。
これでiPadの写真やアルバムに、SDカードリーダーで読み込んだ写真があれば完了。
↑冒頭にもお話ししましたが、実はiPhoneでも全く同じ事が可能です。
iPhoneとiPadではアプリの画面が多少違いますが、基本的に同じようなRAW現像が出来るのってすごい!
lightroomアプリは同一アカウントで利用できるので、月額550円で利用している場合はスマホでRAW画像の取り込み/現像が出来る!
アップル純正のSDカードリーダーはこういった時にも活躍するので、iPhone/iPadの方は1本持っておくと便利です。
↑ライトニング端子のiPhone/iPadはこちら
↑iPad pro(2019)だけはUSB-C端子なのでご注意!
読み込んだ写真の取捨選択をしておく
iPad本体に一眼レフで撮った写真を転送できたら、この時点で現像しない写真は削除しておくと現像作業が非常にスムーズになるためおススメです。
特に連写で撮影した写真はここで5枚以内をメドに取捨選択しましょう。
全部使う事はありえないですし、この機会に「70点は捨てる」クセを付けておけば結果的に無駄打ちも減り、1枚に対する写真のスキルが底上げされます。
lightroomアプリに写真を取り込む前に注意したいこと
次はlightroomアプリを起動して、現像する写真を取り込んでいきたいところ…
ですがその前に注意して欲しいのが「カメラの画質モード」で、それぞれ以下のような扱いになります。
Jpegモードで撮影した写真
Jpegモードで撮影した写真は、無料でlightroomアプリを使って現像する事が出来ます。(ただし、一部の機能がロックされている。月額550円を課金すれば全ての機能が使える)
細かい調整や、普段からJpegでしか撮影していないライトな使い方をする人は問題無いとおもいます。
RAWモードで撮影した写真
RAWモードで撮影したRAWデータは、残念ながらlightroomアプリの月額550円を課金しなければ読み込む事が出来ません。
しかし、普段からRAWモードで撮影している人は現像にも力を入れているハズです。PCのパワーが無い人ならiPad版で月額550円は現像スピードも上がりコスパが非常に良くおすすめ。
何よりiPadだけでRAW現像が完結できるのはとんでもないメリット。
↑ちなみにPC版のフォトプランを契約することでも、Lightroomモバイル有料版を利用できます。
フォトプランだと更にPhotoshop(PCとiPad版)も使えるので、本格的に編集したい方はほぼフォトプラン一択。
Jpeg+RAWモードで撮影した写真
こちらは特に注意が必要でiPadの仕様上、Jpeg+RAWで撮影した写真はサイズの大きなRAWデータが優先されます。
つまり、無料版lightroomアプリでは読み込むことが出来なくなります。
完全に無料で現像したい方はJpegモードで撮影してください。
有料でもいいからRAW現像したい方は月額550円やフォトプランに課金してRAWモードで撮影。
lightroomアプリに一眼レフの写真を取り込む
さて、課題も確認したところで実際にlightroomアプリを起動して、iPadで選定した写真を読み込みしていきます。やり方は非常に簡単で
画面右下にある「□+」マークをタップ→「カメラロールから」→表示された写真をスワイプ(なぞって)選択→右下の「追加」をタップ
数枚ならあっという間、100枚以上は10~20分程度かかりますがこれでlightroomアプリに追加されます。
後は写真をRAW現像していきます。
※①大量に読み込む場合、iPad本体の画面ロックがかかるとストップしてしまいます。本体の「設定」→「画面表示と明るさ」→「自動ロック」→「なし」に設定するのを推奨です
※②lightroomアプリでSDカードリーダーから直接読み込む事も可能です。SDカードリーダーを差した状態で「□+」→「カメラデバイスから」でiPad本体を経由せず読み込めます。個人差がありますが、写真の取捨選択をする効率が非常に悪く私はおススメしません。
lightroomアプリでRAW現像する
lightroomアプリに読み込みが完了したら、iPadでRAW現像していきましょう。
ここでapplepencilがあると細かい調整や、有料版の機能である「選択範囲を修正」や「修復ブラシ」を使って肌のレタッチ、不要なオブジェクトの削除などが直感的に可能です。
↑lightroomアプリの無料/有料で機能の違いをまとめました。
指とアップルペンでは操作性がダンチなので、ペンにしてはちょっとお高いですが必須ではないでしょうか。
RAW現像についてはこちらの記事とほぼ内容が同じなので、目を通していただけると助かります。
(現像については被写体・雰囲気別に記事を書きたいと思うので応援してください笑)
有料版ならポートレート写真の肌レタッチも可能
iPadRAW現像をしたい方の中にはポートレート撮影をして、出来るだけ早くデータを渡したいor出先で現像したい!
そんな方も多いのではないでしょうか?先ほど紹介した有料版のlightroomモバイルでアンロックされる機能の「部分補正」を使えば、フォトショップを使わずにツルツルのお肌にレタッチする事も出来ます。
私もほとんどの場合、lightroomモバイルだけでポートレート写真を現像しているためiPadRAW現像で快適な現像ライフをしたい方はぜひ有料版(もしくはPCでのフォトプラン)がおすすめ。
RAW現像作業が倍速になる「設定のコピー/ペースト」
RAW現像をしていると「露出以外は全部同じにしたい」写真が何枚も出てきます。
それを1枚1枚「同じぐらい」に調整していくのは非常に大変、かつ効率が悪く現像作業が滞る原因になります。
そんな時は、画面右側にある「…」→「設定をコピー」→適用したい写真を選択→「…」→「設定をペースト」
↑もしくは画面右中段にある「→」→「前の写真から適用」→「補正/すべて」をタップする事で直前の写真に行った現像設定を反映させることが可能です。
露出以外の設定を決めておけば、「変更するのは露出だけ」の状態にする事ができ、スムーズにRAW現像する事が出来るので積極的に活用してください。
すべての写真データに現像設定をペーストする
スタジオ撮影や撮影設定がほとんど同じ場合は、数十枚単位で現像設定をペーストすることも出来ます。
「…」→「設定をコピー」→画面左上の「<」→「…」→「選択」→写真を複数選択→画面最下部「ペースト」を選択
この方法で選択した写真データに、一括して現像設定をペーストできます。
しかしこの方法でペーストしたとしても、結局は1枚ずつ微調整する必要があるので手抜き現像したい時以外はあまり出番はないかも知れません。
iPadにRAW現像した写真を書き出す
すべての写真に現像設定を行ったら、iPad本体の写真アプリにデータを書き出しをしていきます。
…ですがその前にやるべきことがあります。
iPad本体の「元写真」データを削除する
lightroomアプリでRAW現像を行うと、当然ですが「元写真」と「現像後写真」の2つが存在することになります。
現像前に「元写真」を削除しておかないと、現像前後の写真が混在してカオスになってしまうので「元写真」はあらかじめ削除しておきましょう。
(lightroomアプリに直接写真を取り込んだ場合は不要)
RAW現像した写真を選択して書き出し
さて、書き出しの準備が完了したので、iPad本体に書き出ししていきましょう。
lightroomアプリの画面右上「…」→「選択」→写真を選択→画面下「共有」→「カメラロールに書き出し」をタップ
(「書き出し形式」をタップするとファイルや画質、メタ情報、透かしなど詳細を変更できますが基本はそのままでOKです。ちなみに透かしは写真の左下固定)
これでRAW現像した写真の書き出しが始まります。
最初の読み込み同様に2~3枚ならすぐ、100枚以上はしばらく時間がかかるので画面ロックにならないよう注意してください…、最初から書き出しのやり直しになります!
iPadでRAW現像は写真ライフの革命的存在
これでiPadでRAW現像が完了しました。iPadの写真アプリ内に書き出しされているハズです。
いかがでしたか?最初は戸惑ってしまうと思いますが、PC版のlightroomと違って直感的な操作がiOS版lightroomアプリでは可能ですね!
操作にさえ慣れてしまえば、既存のノートPCよりもパワーがあって持ち運びしやすいiPadは最高のRAW現像マシンになるでしょう。
またiPadなら、雑誌読み放題サービスなどを利用してグラビア写真集からポートレートの構図を学んだり、写真雑誌を格安で勉強できるのが魅力。
これであなたも爆速現像マンになる(と思う)ので、ますます写真が楽しめますね!
↑つなみにiPadは「iPad Air」が画面サイズ・容量・CPUパワー・価格全てにおいてバランスが良くおススメです。(可能ならiPad PROが最強なのは間違いありません)
いかがでしたでしょうか?
次回もよろしくお願いします!
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