【スマホで出来る】フィギュアを黒背景で撮る方法

フィギュア撮影

みなさんこんにちは

月曜日は何の予定もない茨城のカメラマン仲居です。

前回はストロボを使わずにフィギュアを黒背景で撮影する方法をまとめました。

しかし、分かってはいましたが「オモ写」をする方達は一眼レフカメラを持っている人は少なく、スマホで撮影している方が大多数。

と言うワケで、スマホでも背景を真っ黒にしたフィギュア写真が撮れる方法を今回はまとめていきます!

※今回はiPhoneXを使って撮影していきます。

↑前回の記事を先に読んで貰えるとより簡単になります。
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スマホでも背景を黒くする方法は変わらない

スマホでも背景を黒くする方法は変わらない

まずは前回の記事で紹介した、一眼レフカメラで背景を黒くしたフィギュア写真を撮る方法と同じ準備をします。

①背景に黒いラシャ紙(模造紙)をセットする。

LEDビデオライトをフィギュア側面にセット。

③自作した黒レフ板をLEDビデオライトの真横に置く。

④LEDビデオライトと反対側に白レフ板をセット。

※黒背景でPVC(硬いビニールのような素材)を良く見かけますが、光沢があり反射が強くおススメはしません。また、模造紙はネットで買うと折り目が付いていたりするため近くのホームセンター等で探すといいです。

自作レフ板の作り方など詳しくはコチラの記事を先に読んでいただけると、より理解できると思います。

一眼レフならばこれでシャッターを切れば、ある程度は黒背景で撮影することが可能です。しかしスマホで同じように撮るには少し工夫が必要。

という事で今回はスマホ向けに詳細をご紹介していきますね!

カメラアプリは「lightroomモバイル」を使う

カメラアプリは「lightroomモバイル」を使う

カメラを趣味にしている人なら誰でも知っているlightroomですが、実はモバイル版アプリには「一眼レフ並みのカメラ機能」が備わっています。(意外と知らないも人が多いかも)

スマホに標準搭載されているカメラアプリでも撮れない事はありませんが、機種依存で再現性が低いため確実に再現できる「lightroomモバイル」アプリで進めていきます。

さらにlightroomは元々カメラマンが使う「現像ソフト」であるため、スマホで撮影した写真をそのままシームレスに現像→書き出しできるのもおすすめな理由。

lightroomモバイルアプリの完全版は月額550円ですが、今回の使い方ならば無料版でOKなので入れてない方は予めインストールしておいてください。

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黒背景にフィギュアとLEDライトをセッティングする

黒背景にフィギュアとLEDライトをセッティングする
1/144 HGバルバトスを撮ります。ちなみに13:00過ぎの明るい室内

前回の記事とほぼ同じセッティングですね。

背景に黒いラシャ紙、右側にLEDビデオライト+黒レフ板、左側に調整用の白レフ。

手前の三脚はスマホ用。ずいぶん近くに感じますが、iPhoneって実は広角・望遠レンズに分かれており、近距離の広角側の方が画質良いので近くに設置しました。

↑この組み合わせだと三脚を使ってスマホを上下逆さまして撮影出来。10㎝まで広がるのでほとんどのスマホで使えると思います。

スマホの画角と写りを見ながらセッティングの微調整

これなら小さなフィギュア撮影では難しい「アオリ」も難なくこなせますね。

上から見るとこんな感じセッティング。

左側が少し暗かったので、白レフを思いっきり寄せました。

人物を撮影する時もそうですが、レフ板はこれくらい思いきりやらないと効果が薄いので気を付けてくださいね。

あ、そうそう。

lightroomモバイルアプリのカメラって、スマホを上下逆さまにもちゃんと対応してるので、スマホのカメラが上についてる機種でもカメラ位置を低くできるのがステキです。

これなら小さなフィギュア撮影では難しい「アオリ」も難なくこなせますね。

さて、セッティングはこれで完了したので、次はlightroomモバイルのカメラアプリを設定していきます。

lightroomモバイルアプリのカメラ設定

lightroomモバイルアプリのカメラ設定

設定と言っても難しい事は無いので安心してください。

まずlightroomモバイルアプリを開いたら、右下にあるカメラのマークをタップ。

まずlightroomモバイルアプリを開いたら、右下にあるカメラのマークをタップ。

するとカメラアプリが起動するので、iPhoneの場合はレンズの写りが良いW(ワイド広角)をタップしましょう。

そしたら次はAUTOをタップしてください。

そしたら次はAUTOをタップしてください。

するとAUTO、プロフェッショナル、HDRと出てくるので「プロフェッショナル(カッコいい)をタップ。

するとAUTO、プロフェッショナル、HDRと出てくるので「プロフェッショナル(カッコいい)」をタップ。

すると一眼レフと同じような「マニュアル撮影モード」にカメラアプリが切り替わります。

ここで「ISO」をタップして一番小さな数字(ここでは25)に設定してください。

ISOはコチラの記事で紹介しましたが、簡単に言うと「ザラザラ」なノイズが出やすい数字、つまりISOが低い=ノイズが少ない。とザックリ認識で今はOKです。

※ISOを下げると画質は良くなりますが、使用するライトが十分な明るさで無いと手ブレしやすくなります。可能ならスマホ用の三脚を用意しておいた方が良いです。

フィギュアを黒背景に撮影する

フィギュアを黒背景に撮影する

こんな感じでスマホを上下逆さまにして、レンズがフィギュアの腰に来るよう調整しました。

これならば小さなガンプラでも、アオリ気味の迫力ある写真が撮影できます。

それではスマホの画面を見てみましょう。

それではスマホの画面を見てみましょう。

ちょっと明るすぎますね…!

恐らくスマホでフィギュア撮影している人は、この「スマホだと妙に明るくなる現象」に悩んでいると思います。

これはカメラアプリが「基本明るめで」撮影できるよう、自動的にシャッタースピードをコントロールしているから。(一眼レフのかんたんオートと同じ状態ですね)

ですが、lightroomモバイルのカメラアプリは「プロフェッショナル」です。

普通のカメラアプリでは出来ない、シャッタースピードの変更をしてみましょう。

カメラアプリのシャッタースピードを調整して撮影する

カメラアプリのシャッタースピードを調整する

プロフェッショナルと言っても操作は簡単。

右上のSec(シャッタースピード)をタップするとスライダーが表示されるので、画面を見ながら良い感じになるよう左右に調整してください。

右上のSec(シャッタースピード)をタップするとスライダーが表示されるので、画面を見ながら良い感じになるよう左右に調整してください。

↑良い感じになったら「シャッターボタン」を押して撮影。(この時点でカッコよさげ)

ここで注意点…!

lightroomモバイルのカメラアプリで撮影した画像は、まだカメラロールには保存されていません。あくまで「現像アプリ」なので、アプリ内にまずは保存されます。

という事で写真を撮影したら現像作業に移りたいので、右下の×をタップしてlightroomモバイルのメイン画面に戻りましょう。

撮影した写真を現像(調整)する

撮影した写真を現像(調整)する

↑lightroomモバイルアプリのメイン画面に戻ってきました。先ほど撮影した写真が保存されていると思います。

ここから気に入った写真を1枚タップして現像(調整)作業をしていきます。

何も難しい事はありませんので、気楽にやっていきましょう!

写真全体の明るさを調整する

写真全体の明るさを調整する

まずは全体的な写真の明るさを調整していきましょう。

下部の「ライト」をタップすると「パラメーター」項目が表示されるので、上から順に調整しますね!

  1. 露光量=画面全体の明るさ。まずは低めの-0.8
  2. コントラスト=色の濃さ。濃い目の+35
  3. ハイライト=明るい部分の明るさ。明るめの+20
  4. シャドウ=暗いの明るさ。黒背景にしたいので-22

この数値はあくまで「この写真の場合」ですので、参考程度で自分の写真を見ながら調整してみてくださいね!

「ライト」のパラメータはまだ項目があるので、次に進みましょう。

「ライト」のパラメータはまだ項目があるので、次に進みましょう。

↑残り2つの項目があるので続けて調整していきます。

  1. 白レベル=明るい部分の強さ(輝き?)。全体が沈んだので+36
  2. 黒レベル=黒い部分の強さ。背景を黒くしたいので-31

どうでしょうか?かなり締まった印象になったと思います。

黒背景にする時のコツは「黒はマイナス、白はプラス」と覚えておくと、メリハリのあるバチっとした写真になるのでおすすめ。

効果を調整してクオリティアップさせる

効果を調整してクオリティアップさせる

さて、現時点でも結構いい感じになっていると思いますが、さらに「効果」を調整してクオリティアップしていきましょう!

画面下部の「効果」をタップしてパラメーターを表示します。

  • テクスチャ=粗さ。パチ組みで表面が雑なので-37
  • 明瞭度=滑らかさ。+にするとバキバキになる。+54
  • かすみの除去=ハッキリする。黒背景ではプラスで。+24
  • 周辺光量=四隅の明るさ。今回は特に不要なので0

どうですか?かなり「締まった」印象になってきたと思います。

この辺りでゴールしても問題ありませんが、このままではスマホ写真特有の「ザラザラ」「ボツボツ」なノイズが発生しています。

ディティールを調整してノイズを減らす

ディティールを調整してノイズを減らす

↑顔周りにズームしてアップで見てみました。おでこや胸辺りにスマホ写真の「ザラザラ」なノイズが気になるので調整します。

画面下部の「ディティール」をタップして、パラメーターを表示してください。

このディティール項目は色々表示されますが、今回調整するのは1項目だけ「ノイズ軽減」を強めの+63に調整します。

このディティール項目は色々表示されますが、今回調整するのは1項目だけ「ノイズ軽減」を強めの+63に調整します。

これは分かりやすく比較してみました。

すごい!顔や胸周りの汚いノイズがかなり軽減されましたね!

このまま+100にすればカンペキだ!!!!!っていうのはNGなので注意。

この「ノイズ軽減」はノイズ部分を塗りつぶしているだけ。つまり+100に近くなるほど立体感が失われて絵のような画像になってしまいます。

ノイズ軽減を調整するときは画面をアップにしたり、引いたりして写真全体の立体感が損なわれないギリギリの数値を見極めましょう。

(あ、あと気づいた方もいると思いますが、カメラアイがシールなのに光って見えます。これは白レフを思いきり近づけたおかげで反射して発光しているように見える。)

現像が終わった写真をスマホに書き出しする

現像が終わった写真をスマホに書き出しする

なかなかいい感じに仕上がったんじゃないでしょうか?

作業が完了したら、右上にある「共有ボタン」をタップして「カメラロールに書き出し」をタップしてください。

作業が完了したら、右上にある「共有ボタン」をタップして「カメラロールに書き出し」をタップしてください。

写真の書き出し中…

現像作業が多くなれば、書き出しにかかる時間も長くなりますが大体は1枚10秒程で終わると思います。

これが終わるとスマホ本体のカメラロールに写真が保存されて、現像作業が全て完了です!お疲れ様でした!超簡単でしたね!

現像作業が完了!出来上がりを比較

現像作業が完了!出来上がりを比較

どうですか?!

スマホで昼13:00時過ぎの明るい部屋」で撮影したとは思えない背景が真っ黒で締まった写真の出来上がりです!

さすがに一眼レフと比較すると画質の悪さは否めませんが、2年前のiPhoneXと思えばかなり頑張ったと思います。

せっかくなのでここで現像前後を比較してみましょう。

せっかくなのでここで現像前後を比較してみましょう。

おっ、全然印象が違いますね!

パチ組みのチープなプラスチック感が、黒を締めた事で重厚感に変わっています。

これが無料のlightroomモバイルアプリで出来るって普通に凄い…!

そしてここまで作業をしたアナタもすごいです!なんとこの過程はカメラマンが行う「RAW現像」とほぼ同じ作業を習得しました!すごい!!!

ちなみにRAW現像についてはコチラの記事でまとめたので、一眼レフカメラを買ってスマホ撮影を卒業したい方はついでに見ていってください。

いかがでしたでしょうか?

スマホでも少しの工夫と現像アプリのカメラを使えば、簡単にカッコいい黒背景の写真を撮ることが出来ましたね!

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次回もよろしくお願いします!

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