【iPad RAW現像】桜の花をキレイなピンクに仕上げる!

RAW現像

みなさんこんにちは

3月~4月は「三寒四温」でいまいち何を着ていいか分からない茨城のカメラマン仲居です。

今回は以前ご紹介した「iPadでRAW現像を楽しもう!」を更にわかりやすくテーマを「桜」に絞って春らしいRAW現像の仕上げ方をご紹介しますね!

※RAW現像はiPadとlightroomモバイルアプリを使って作業します。JPEGで撮影している人は無料版のlightroomモバイルでもOKな範囲の現像なので気楽にチャレンジしてみて下さいね。

↑iPadでRAW現像する方法を紹介しました。
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サクラをキレイなピンク色にするなら撮影時に注意!

桜と言えば春の柔らかいイメージにピッタリな「薄ピンク色」ですよね。

でもいざ撮影して現像してみるとピンク色が出せず、濁った白色になってしまいませんか?

そういった経験がある人は恐らく以下のような撮影をしていると思います。

  • 全部オートモードで撮影
  • とにかく逆光
  • F値は常に開放

残念ですが、この時点で「薄ピンク色」の桜を撮る事はかなり難しいと言えます。

理由としてはいくつかありますが、桜は花びらが薄く、背も高い花。

つまり太陽(光源)に近く潜在的に白トビしやすい被写体なのです。

また、桜の季節はどうしてもカラッとした天気に撮影したくなるため、無意識にオーバー気味な露出になるのも大きな要因。

桜をピンクに仕上げるならこの設定で撮影しておこう!

RAW現像で桜本来の薄ピンク色で仕上げたいならば、撮影時に以下の点を意識して撮影しておく必要があります。

  • 絞りオートで露出補正をマイナス0.7~1.7に
  • ISO感度を手ブレしないギリギリまで下げる
  • 逆光を避けて順光(もしくはサイド光)
  • F値は2.8以下を避ける

どうしても背景ボケボケで撮りたくなる気持ちは分かりますが、NDフィルターでもつけない限りほぼ間違いなく露出オーバーになるため意図的に暗めに撮りましょう

白トビは絶対に直せませんが、暗い写真はRAW現像なら容易に対応できますから安心してください。

意図的に暗く撮った桜の写真

意図的に暗く撮った桜の写真

↑こちらが意図的に露出アンダーで撮影した桜の写真です。

撮影モードは絞りオート、F4、レンズは120mmを使用して露出補正をマイナス1.0で撮影しました。かなり暗めのカメラ設定だと思います。

今回はこの写真で爽やかな春を感じるピンクの桜にRAW現像していきます。

桜写真のRAW現像を始めよう!

ここからはiPadのlightroomモバイルアプリでRAW現像していきますので、手元に桜の写真がある方はパラメーターの数値を参考に自分なりの現像アレンジをしてみて下さい。

※文字数や手順が多く感じるかも知れませんが、実際は5分くらいの作業ですので軽い気持ちで読んでください笑

ここが一番重要!「ライト」のパラメーターを設定

ここが一番重要!「ライト」のパラメーターを設定

まずは一番重要かつ現像への影響が大きい「ライト」の項目からパラメーターを調節していきましょう。

まずは一番重要かつ現像への影響が大きい「ライト」の項目からパラメーターを調節していきましょう。

今回は春らしい爽やかさをイメージしているため、全体的に明るめにRAW現像を行います。

  • 露光量=白トビギリギリのプラス2.30
  • コントラスト=重要!ピンク色を残す為にプラス15
  • ハイライト=今回は特に設定不要
  • シャドウ=木の枝が暗かったため大きくプラス70
  • 白レベル=爽やかさを出したいためプラス40
  • 黒レベル=こちらも木の枝を明るくしたいためプラス30

いかがでしょうか?この時点でかなり爽やかでいい感じになったと思います。

画面左上のヒストグラムを見ながらこの時点でギリギリまで明るくしてきましょう。

ちなみに「ヒストグラム」は基本的に表示されていると思いますが、もし表示されていない場合は

ちなみに「ヒストグラム」は基本的に表示されていると思いますが、もし表示されていない場合は

右上の「…」→メニュー表示→表示オプションをタップして

右上の「…」→メニュー表示→表示オプションをタップして

ヒストグラムを表示/非表示」をタップすればON/OFFがいつでもできます。

白トビは感覚だけで作業していると、作業環境の明るさに左右されるため基本はONにしながら現像しておきたいです。

(超ハイキーな現像では意図的に白トビさせる事もあるので、明確な現像イメージがあれば必ずしも白トビ=悪とは言えません。)

色味と色の強さ「カラー」を設定

色味と色の強さ「カラー」を設定

ここでは桜のピンク色をしっかりと出していきましょう!

  • 色温度=撮影時のWBオートのまま。晴天時はだいたい5000Kが目安
  • 色かぶり補正=初期設定のままプラス2
  • 自然な彩度=強めのプラス25
  • 彩度=気持ちプラス10

これは好みの問題になりますが、SNSでは「自然な彩度」と「彩度」を大きく振った写真が一般的に人気です。

しかし「写真」としては賛否が分かれるため、あくまで今回は自然な色味に設定しますね。

ふんわり優しい雰囲気「効果」を設定

ふんわり優しい雰囲気「効果」を設定

パッキリ爽やかに仕上げても良いのですが、やはり春と言えばどこか優しいイメージがありますね。効果を調整してふんわりにします。

  • テクスチャ=マイナスに振りたい所ですが、今回はそのまま
  • 明瞭度=自然なやさしさにしたいのでマイナス10
  • かすみの除去=全体の明るさに影響するため気持ちマイナス10
  • その他=他の設定は初期設定のまま

どうですか?少しだけ柔らかいイメージになりましたね。

明瞭度はもっと大胆にマイナスすれば「夢の中」にいるような柔らかさが表現できます。しかし、やり過ぎは良くないため注意して調整しましょう。

暗めの写真は必須!「ノイズ低減」

暗めの写真は必須!「ノイズ低減」

私の場合は常に設定していますが、特に暗めに撮った写真で今回のような「暗部を持ち上げた」写真はノイズが発生します。

そのため「ディティール」項目の「ノイズ低減」は極力かけておきましょう。

  • ノイズ低減=強めのプラス40

注意点として、このノイズ低減は強くかけすぎるとディティールが潰れて「絵のような」質感になってしまいます。

暗めの写真を撮った場合、写真を拡大しながら慎重にパラメーターを調整してください。

ここで大半のRAW現像作業が完了しました。初期のアンダーな写真からだいぶ色鮮やかな写真になったと思います。

もうすぐ完了なので、気を抜かずに次の設定もしましょう。

最後まで忘れずに!「レンズ」の色収差&レンズ補正

最後まで忘れずに!「レンズ」の色収差&レンズ補正

RAW現像をしていると以外と忘れがち、かつ超重要な「レンズ」のパラメーターも忘れずに設定しましょう。

  • 色収差を除去=現像時は必ずONに。逆光や輪郭の色が補正されます。
  • レンズ補正を使用=ONに。レンズの周辺光量落ちが補正されます。

この2つは特に悪影響は出ない為、常にONにしておくのがおすすめです。

ですが、ここである事に気づきませんか?

ですが、ここである事に気づきませんか?

そうです!レンズ補正をONにしたことで、周辺光量が補正されヒストグラム部分に「白トビ」が発生してしまいました!

このままでは良くないため、ライトの項目に戻って…

このままでは良くないため、ライトの項目に戻って…

露光量を0.3下げて白トビギリギリまで明るさを戻して完成です!

かなり爽やかかつ、薄ピンク色の可愛らしい桜になったんではないでしょうか!

かなり爽やかかつ、薄ピンク色の可愛らしい桜になったんではないでしょうか!

RAW現像が完了したら、いつも通り右上の「共有」→「カメラロールに書き出し」でiPadの写真アプリに写真が保存されいれば無事終了です!お疲れ様でした。

RAW現像前とRAW現像後を比較

RAW現像前とRAW現像後を比較
RAW現像前の暗めに撮った桜

この暗めの写真がRAW現像後は…

この暗めの写真がRAW現像後は…

こんなに爽やかになりました!いかにも春らしい桜の写真になったと思います。

いかがでしたでしょうか?

実は桜写真は「撮影前の設定」から始まっていましたね!

撮影状況やレンズに左右されますが、これと同じようにRAW現像すれば微調整程度で良い感じの桜写真が仕上がると思います。

あとは自分なりに細かい調整をすれば、簡単に桜を薄ピンク色に出来るのでぜひチャレンジしてみて下さいね!

次回もよろしくお願いします。

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