みなさんこんにちは。
なんだか最近パソコンの調子が悪い…もう5年くらい使ったしそろそろ買い替えたいなぁ…!
そう思っていた矢先、巷ではにわかに流行の兆しを見せている「ミニPC」というジャンルを見つけました。
ミニPCは超小型ボディにデスクトップ級の性能を押し込んだロマンPCなのですが、最近では超高性能化でなんと!AAA級のPCゲームが快適に遊べるほど進化しているのです!
そして予約していたゲーミングミニPCの「HX80G」が届いたので早速レビューしていきます!
↓本記事は先日UPしたYoutube動画を再編集したものです。
↓なんと!今までRadeon系GPUでは不可能だったStableDiffusionでAI画像生成ができるようになりました!
MINISFORUM HX80Gの基本スペック
まずはMINISFORUM HX80Gのスペックから紹介していきます。
- CPU:Ryzen7 5800H(8コア16スレッド)
- メモリ:DDR4 32GB
- ストレージ:M.2SSD 512GB(PCIe4.0)
- GPU(グラボ):Radeon RX6600M 8GB
- OS:Windows11pro
この小型ボディでは考えられないほどのスペックです!
グラボやOSまでついてて13万円はちょっと価格設定間違えてませんか?と疑いたくなるほどコスパがいいです。
↑ちなみにこちらがミニPCで認識されているCPUとGPUの情報です。
激安中華パソコンによくある詐欺商品とは違い、ちゃんと認識されていますしWindowsのライセンスもばっちりでした!
このHX80Gには兄弟機として、CPUがより高性能になったHX90G、最高グレードのCPUとややVerアップしたGPUを搭載したHX99Gが存在しますが上位モデルとは3-5万円程の金額差があるのでお好みで選んでください。
個人的には搭載GPUにほとんど差がないので、コスパで言えばHX80Gがおすすめです。
ミニPCとしては十分すぎるポート類
一般的なデスクトップやゲーミングPCと比較すると圧倒的に小型なボディですが、搭載しているポート類は必要十分です。
全面には電源ボタン、USB-C(Gen1)×1、USB3.1、オーディオジャック。
背面には2.5GLANポート、USB3.2×3、HDMI×2、Dポート×2、AC電源がありこのミニPC1台で4画面同時出力も可能です。
通常のデスクトップと遜色ない充実のポート数で、普段使いで困ることはほとんど無いと思います。
(マウスとキーボードでUSBポートを使いたくない場合はBluetooth接続がおすすめ)
もちろんWi-FiやBluetoothも完備しており、届いてすぐにメインPCとして利用可能。
HX80Gのベンチマーク
本体スペックはほどほどにして、ここからは実際にベンチマークソフトを使ってHX80Gの性能を見ていきましょう。
まずはド定番ベンチソフトの「CINEBENCH R23」のマルチコアをテストしました。
結果は12714ポイントと非常に高速で、第9世代のcorei9よりも高性能であることがわかります。
ノートPC用のRyzen7 5800Hですが、これほどの性能であれば一般的な作業で困ることはないでしょう。
同じくCINEBENCH R23でシングルコアをベンチマークしました。
シングルコアは1411ポイントと決して高い数値と言えません。
一応11世代のcorei7とほぼ同等なのですが、TDP15W版と近い性能なのでシングル性能だけ見れば高くはないです。まぁ今時シングル性能を求められる作業はあまりないと思いますが…
ミニゲーミングPCとしてのHX80Gのゲーム性能
さて、ここからはお待ちかね!ゲーミングミニPCとしてはどうなの?!遊べるの?!ということで実際に3Dゲームでベンチマークを見てみます。
手始めに3Dゲームの指標となるFF15ベンチを高品質、フルHD設定で回してみましょう。
13万円という価格、小型ボディのミニPCでコレが動けば大したもんですよ!
FF15ベンチで重くなる敵との乱戦シーンです。
なんと!デスクトップ高品質でFPS60以上をキープできています!
FF15は重い部類の3Dゲームになるので、これだけ動けば快適に遊べます。
FF15ベンチの最終スコアは7786ポイントの「快適」判定でした。
13万円で買えるOS付きのゲーミングミニPCとしては破格の性能だと思います。
自作PCならもっと安く組めますが、小型ボディは絶対真似できないのでデスクが狭くコンパクトさを求めている人にはこれ以上ない性能とサイズ感ですね。
クソ重ゲームの「マイクロソフトフライトシミュレーター」も動く
一度は遊んでみたいけど、重すぎてそもそも動かない&ゲーム自体も高くて手が出せないゲームといえばこの「マイクロソフトフライトシミュレーター」ではないでしょうか?
ゲーミングミニPCのHX80Gなら、なんと「ウルトラ」画質設定でも普通に動作します!
しかし全体的に40FPS前後と快適とまでは言えず、主要都市やランドマークが多い東京上空などでは一瞬10FPSまで下がりカクツキを感じる場面がやや見られます。
ゆっくりフライトを楽しみたい方は気にならないと思いますが、最近追加された無料DLCの「トップガン・マーヴェリック」コンテンツなどゲーム攻略を楽しみたい方は多少画質の設定を落とすと快適になると思います。
13万円で買えるゲーミングミニPCで、あのマイクロソフトフライトシミュレーターが遊べるなんて革新的ですね!
今までこのゲームはパソコンの知識も求められていましたが、HX80Gの登場でグッとハードルが下がりました。
一生遊べる「ARK: Survival Evolved」もプレイ可能!
私がこのゲーミングミニPCを買った最大の理由がこれです笑
PC版で700時間、PS4版を合わせると1000時間はARKをプレイしているのですが、プレステ4ではまともにボス戦がクリアできな(エラー落ちとの闘い)かったり
PC版は5年前のノートPCで画質をギリギリまで落として遊んでいたのですが、やはりARKの魅力はマゾゲーだけでなく美しいワールドにもあると思います。
というわけで、ARKの画質を「最高画質」に設定してプレイしてみました。
FPSは場所によりますが、30-60FPS程度出ており普通に遊んでいる分にはカクツキはあまり感じられません!
ただし超高速で移動したり、異常な大きさの建築、恐竜を数十体放し飼いにするなどすると一時的に20FPSを切ってカクつく場面も見られます。
また、クソ重DLCで有名なジェネシス1&2に関してはワールドが広すぎるせいか、GPU(RX6600M)のメモリ8GBでも足りないようで最高画質の設定では頻繁にカクツキを感じます。
そのため、ARKを快適に遊びたい方はワールド描写距離やOLD、高品質VFXなどプレイに影響が出ない項目を微調整する必要がありますね!
個人的にはこのARKが十分動いてくれるだけでもこのHX80Gを買ってよかったと思います!
ゲーミングPCとは思えない圧倒的な静穏性
HX80Gの特徴として素晴らしいのはこの「静穏性」
ゲーミングPCやゲーミングノートと言えば、その爆熱&爆音がネックではないでしょうか?
実際、私の使っていたノートPCも本体は持てないほど熱く、ファンの爆音でヘッドフォンなしにはプレイできない状態でした笑
しかしこのHX80Gはピーク時こそGPU温度が70℃ほど行きますが、普通にゲームプレイしている時にファン音が全く聞こえないほど静かです。
↑これは実際に録音してあるので動画でぜひ確認してみてください(リンクは動作音確認の8:10秒~に設定してあります)
どうでしょうか?耳を近づければ聞こえますが、少し離れた場所に置いたら動いているか分からないほどの静穏性です。
ゲームだけでなく、写真や動画編集などのクリエイティブ作業時にこのファン音はストレスになるため、HX80Gのほぼ無音と言えるファン音は他のゲーミングPCではありえない程のスペック。
200Wでゲームが動作する超省電力!
さらにHX80Gの大きな特徴として、ゲーミングPCとしてはありえない程の省電力があります。
↑の写真は実際にHX80GでFF15ベンチマークを回しているところです。
ゲーミングミニPC、23インチモニター、FF15ベンチを動かしてもピーク時でたったの200Wしか使っていませんね!
通常のゲーミングPCは電子レンジやヒーター並みの500W近く電力を消費しますので、その半分以下という省電力です。
↑Youtube動画の再生など低負荷時はモニター込みでも50Wほどしか消費しません。
これだけ省電力ならば写真のようにポータブル電源(1000Wh)でもゲーム時で5時間程度、低負荷の作業なら10時間ほどは稼働できます。
そのため、停電時や車中泊などでもこの高スペックのパソコンを使えるのは非常に大きいメリットです。
小型のボディも持ち出しを容易にしているのが大きいですね!
今後は屋外でのタイムラプス撮影中に作業&ゲーム用で車内に持ち込もうと思います!
まとめ:HX80Gはササる人にはドストライクなコスパ最高の高性能ゲーミングミニPC!
MINISFORUMの13万円で買えるゲーミングミニPC「HX80G」をレビューしました!
発売発表から待っただけあって個人的には非常に満足度の高いミニPCだと思います(何回も発売延期して他のゲーミングノート買おうとしてました笑)
もし私と同じように5年くらい使ってるPCがそろそろ逝きそう…とか、パソコンの知識は多少あるけれど自作するほどではない…とか、タイムラプス撮影の待ち時間を有意義に過ごしたいなんて人にはハマるミニPCじゃないでしょうか?
ちなみにMINISFORUMさんの公式サイトでは2023年4月5日現在セール中のようで、HX80Gのメモリ32GB、SSD1TBが約11万ととんでもない安さで売ってるみたいです!
予約して13万で買ったのに…!くやしいですが欲しい方はお早めにどうぞ!
(中国から直送なので時間はAmazonよりもかかる点は注意)
いかがでしたでしょうか!
次回は実際に数百枚のタイムラプス写真を現像したり、4K動画を書き出す能力を調べて動画&記事にしようと思っているので、ぜひお楽しみに!
次回もよろしくお願いします!
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※HX80G/HX90G/HX99Gで画面のチラつきが発生した場合の対処方
追記です。
1か月ほど使用していたらHX80Gの画面がチラつき、開いているフォルダやブラウザが真っ黒になる現象が定期的に発生するようになりました。
ほとんどの場合RX6600側のドライバ側に問題があると思うので、以下の方法でアップデートすれば解決すると思います。
デスクトップ画面のスタートメニュー(Windowsのボタン)をクリックしてPC内検索画面を開いてください。
検索欄に「AMD」と入力し、AMD Software:Adrenalin Editionのアプリをクリックして開きます。
アプリが起動するので、右上にある歯車マーク(設定ボタン)をクリック。
アプリの新しいバージョンがリリースされていると思いますので、「アップデートを確認」をクリックして「インストール」をしてください。
数分で新しいバージョンがダウンロード&インストールされます。
再起動を要求されるので、PC再起動後にもう一度AMD Software:Adrenalin Editionを開いて、最新のバージョンになっていればOKです!
基本的にはこれをやっておけば画面のチラつきは発生しなくなると思います。
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