みなさんこんにちは。
今回は中華レンズのTTartisanからAPS-C用のマクロレンズ「TTArtisan 40mm F2.8」をご紹介します。
マクロレンズと言えば各メーカーから60mm前後、そしてタムロンの90mm通称「タムキュー」などが有名です。
しかしいずれも新品で買うには5~10万円と、なかなか手を出せずにいる人も多いのではないでしょうか?
それでもマクロ撮影に興味があるけどそんなに使うか分からない…
そんな方におススメなのが、新品1万円台と激安のマニュアルマクロレンズ「TTArtisan 40mm F2.8」
正直ダサい見た目と、そこそこ写るマクロレンズを作例と共にレビューします!
1万円台で買える「TTArtisan 40mm F2.8」
TTArtisan 40mm F2.8はAmazonで17,000円程度で販売されており、セール等があれば15,000円前後で購入することが出来る激安マクロレンズです。
基本情報として…
- 焦点距離:40mm
- 開放絞り値:F2.8
- 最大絞り値:F16
- 重量:約370g
- 対応マウント:NikonZ、SonyE、FUJIX、M4/3
マニュアルレンズではありますが、キヤノン以外の各社対応でどのメーカーで見ても間違いなく最安のマクロレンズですね!
最短撮影距離4㎝!しかも1:1の等倍撮影が可能!
最安マクロレンズではありますが、マクロ撮影には十分な性能があります。
どのくらいまで寄れるか実際に新500円玉(結構レア)で見てみましょう!
TTArtisan40mmF2.8は最短撮影距離がレンズ前面から約4㎝と非常に寄る事が可能です。
その際にレンズ鏡筒が伸びるのですが、レンズボディの丸みと合わさり何ともダサいですね!
でも寄れるのは非常にいいです。
最短撮影をするとこんな感じ!
なんと1:1の等倍撮影が可能です!1万円台のマクロレンズでは十分な描写じゃないでしょうか?
と言うか肉眼でもここまで見る事は出来ませんね。
マクロレンズを試してみたい!と言う方にはちょうどいい…とは言い切れません。
マクロレンズでマニュアルフォーカスは根気が必要!
TTArtisan40mmF2.8は開放F値がF2.8と明るいレンズですが、マニュアルレンズでクローズアップ撮影するには少々…いやかなり根気が必要です。
この写真は気合の手持ち撮影ですが、ピントを大まかに合わせて5枚程連写してようやくピントが合った写真が1枚撮れました。
基本的には三脚が必須で、余裕があればマクロスライダーも無いと厳しいかも知れません。
しかも風があるとどんなにピントを合わせておいてもロクに撮れない事も…
このあたりはマニュアルフォーカスの宿命なので、これが厳しいと思う方は素直にAF搭載のマクロレンズを検討した方が良いですね。
35mm換算60mmの中望遠レンズとしても使える
マクロレンズですが、中望遠レンズとして使えば街中のスナップ写真などでも十分使えます。
多少絞って撮るなど工夫は必要ですがオールドレンズ風の描写がなかなかいい味してますね!
もちろんマクロレンズらしく道端の植物などに寄って撮るのもいいですね。
ボケに関してはキレイな円形ですが、あまりいいボケとは言えずうるさいボケ感です。
マクロレンズは絞って使いたい
マクロレンズは大きく寄れるぶんF値はしっかり絞って撮りたいですね。
例えばこれはF2.8で撮ったカスミソウですが、F2.8だと何がなんだか分かりません。
(まぁボケが雰囲気ありますが…)
同じ位置・ピントでF11まで絞って撮りました。
描写が良くなったのに加えて周りがハッキリすることでグッと良くなりましたね。
そしてお気づきの方もいると思いますが、F値を絞ると言う事はその分シャッタースピードが遅くなります。
そのためこのマクロレンズを使う場合は動かない被写体・三脚・LEDライトやストロボ等を工夫する必要があり、マクロ入門用と思いきや実は上級者向けのレンズかも知れません…!
動かない被写体と言う点ではフィギュアや小物の撮影にはピッタリと言えます。
例えば1/144のRGニューガンダムならトリミングなしでここまで大きな顔のアップを撮る事が出来ます。
ライトやストロボ等の工夫は必須ですが、ガンプラやフィギュア撮影でマクロレンズを欲しい人はコスパが良いレンズですね!
TTArtisan40mmF2.8の作例
ここからは作例をご紹介していきます。
TTArtisan40mmF2.8の購入を検討している方は参考程度にどうぞ!
オウムを斜めから。
ピントが怪しいですが毛の流れがハッキリ分かる描写ですね。1万円台のマクロとしては上出来かと思います。
3㎝ほどの小さな花を接写しました。
やはりボケが騒がしいような気がします。
オシャレなカフェに垂れ下がってるヤツです。
ここまで見た方はお気づきかと思いますが、レンズ周辺の解像度がかなり怪しいですね…!
接写時のピントはなかなかですが遠景になるとかなり絞る必要がありそうです。
ビルの壁面を鏡に見立ててみました。
逆光時の性能も決して良くはありません笑
しかしそれなりに味がある写りとも言えます。
TTArtisan40mmF2.8レビューまとめ
メリット
- 1万円台で本格的なマクロ撮影が出来る
- 最短4㎝の等倍撮影
デメリット
- ピーキー過ぎるマニュアルフォーカス
- レンズ周辺がかなり甘い描写
- けっきょく三脚やライト、マクロスライダーなどが必須
つまりこのレンズは被写体を選ぶという時点で万人向けではなく、ましてや初心者用でもありません。
しかしクローズアップレンズやエクステンションチューブによる疑似マクロと違い、本格的なマクロ撮影が出来ると言うのは魅力的だと思います。
フィギュアやガンプラ、小物など動かない被写体をメインで撮る方にとってはコスパの良いマクロレンズかも知れませんね!
次回もよろしくお願いします!
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