みなさんこんにちは。
とうとう…!
そう!今までAMDのRadeon系GPUでは不可能とされてきた、画像生成AI「StableDiffusion」がPCのローカル環境で動作するようになりました!
しかも今回はRX6600Mを搭載したミニPCで動きます!すごい!
と、いう訳で早速StableDiffusion(ステーブルディフュージョン)の導入と動作をご紹介します。
また、↓の冒頭で紹介した画像のプロンプトも紹介しますので、同じRadeon系GPUで苦汁をナメまくった紳士達はぜひ最後までお付き合いください。
※記事は読みやすいよう説明を簡略化しております。実際に導入する方は動画を見ながら進めていただくようお願いします。
ゲーミングミニPCでStableDiffusionが動作するぞ!
今回の動作環境は以前紹介したゲーミングミニPCの「HX80G」です。
スペックは…
- CPU=AMD Ryzen 7 5800H
- GPU=Radeon RX6600M
- メモリ=DDR4 32GB
ざっくりこんな感じで、現在はMINISFORUM公式サイトで10万円前後で購入できます。
SSDや詳細等気になる方は公式販売ページでご確認ください。
価格からすれば非常にコスパが高く、消費電力が少ないのも魅力でメインPCとして使っているこのHX80GにStableDiffusion DirectML版を導入していきます!
導入手順①:PythonとGitをインストール
StableDiffusionを動かす前にソフトを2つインストールします。
まずはプログラミングソフト「Python(パイソン)」のVer3.10.6を手に入れるため、こちらのページをクリック
リンク先の画面最下部にある「Windows installer(64-bit)」をクリックしてダウンロード。
ダウンロードできたら、赤枠の「Add Python 3.10 to PATH」にチェックを入れてインストール。
インストールが完了したら画面は閉じてもOKです。
次は「Git」のインストールです。
こちらのページへアクセスして、「Download」をクリックして開いてください。
インストーラーが起動するので、保存先(今回はCドライブ)を指定して、ひたすらNEXTを連打すればインストール完了です。
これでStableDiffusionを導入する準備が整いました!一旦画面をすべて閉じてもOK。
簡単ですね!
導入手順②:StableDiffusionの保存場所を作る
次はパソコン内にStableDiffusion本体、生成モデル、生成されたAI画像等を保存する場所を作ります。
Dドライブ直下で右クリック「フォルダ新規作成」→「webui」と名前を付けた空っぽのフォルダを作成
※1:フォルダ名は自由ですが、長いフォルダ名や日本語・カタカナは避けてください。
※2:Cドライブ直下でも問題ありませんが、重いモデルファイルや大量の画像生成をすることになるため空き容量が無いと作業が圧迫されます。可能であれば空き容量の大きいDドライブ以降をおススメします。
導入手順③:StableDiffusionをインストールする
webuiフォルダができたら、webuiフォルダを開いて右クリック→「その他のオプションを表示」をクリック
するとこのようなウィンドウが出て、先ほどインストールした「Git Bassh Here」が表示されているので、クリックして起動。
起動するとこのようなコマンド画面が出てきます。
2段目のSの隣をクリックして…
「git clone 」と入力します。
このまま何もせず、こちらのページへアクセス。
ここでStableDiffusion本体のURLを取得するため、緑色の「Code▽」をクリック。
HTTPSが表示されるので、URLをクリックしてコピーしてください。
先ほどのコマンド画面に戻りgit cloneに半角スペースを追加して、右クリックからコピーしたURLをペーストしてキーボードの「Enterキー」を押してください。
※上手く起動しない場合は「git clone https://github.com/lshqqytiger/stable-diffusion-webui-directml.git」こちらをコピペして試してみてください。
するとあっという間に↑のようなコマンドが走ります。
この作業は数秒で終わるので、この状態になったら終了しているので右上のバツで閉じてしまってOKです。
これで先ほど作ったwebuiフォルダの中に「stable-diffusion-webui-directml」のフォルダが生成されていると思います。
そのままフォルダをダブルクリックして開くと、フォルダ内にある「webui.bat」バッチファイルをダブルクリックして起動。
今度はこのようなコマンド画面が起動し、コマンドが勝手に走り出します。
これがStableDiffusion本体のインストール作業で、容量が約4GB程度?あると思います。
そのためPCやネットワーク環境によりますが、5~15分程度は落ちんついて待っていてください。
しばらく待つとこの画面で止まります。
画面中段「Running on Local URL」の右側にあるURLを選択してキーボード「Ctrl+C」でコピーします。
コピーしたURLをchromeのアドレスバーに貼り付けてキーボードの「Enter」を押す。
はい!無事にStableDiffusion webui DirectML版を導入することができました!!!おめでとうございます!
これで貴方もエ〇画像三昧です!!!!
StableDiffusionにリアル系モデル「Brav5」を導入
StableDiffusionは無事導入できたと思うので、まずは動作チェックをこの時点でしておきましょう!
赤枠のprompt(プロンプト)部分にお待ちかねの「1girl」と入力して、右側の「generate」をクリック!!
30秒ほどすると…
バケモンが生成されました!!!!!AI怖い!
それもそのはず、初期段階のStableDiffusionには「モデル」つまり学習元が入っておらず、写真のようなリアル系AI画像を作ることは難しいです。
そこで今回は、リアル系で最も有名なモデル「Brav5」をこのStableDiffusionに導入します。
こちらのページにアクセスし、サインイン(登録)して右側の青い「Download」をクリックしてダウンロード。
ダウンロードした「beautifulRealistic_brav5.safetensors」ファイルを以下の場所
webui→stable-diffusion-webui-directml→models→Stable-diffusion
この中に先ほどダウンロードした「beautifulRealistic_brav5.safetensors」ファイルを入れればOKです!!
ファイルを入れたら最初にStableDiffusionを起動した時と同様にwebui.batファイルをダブルクリックして起動します。
はい!見た目は先ほどと一緒ですが、左上にbeautifulRealistic_brav5がセットされていますね!
これだけでリアル系モデルBrav5が導入されました!!
お疲れ様でした!これで貴方のPCを全部エ〇AI画像で埋め尽くすことができます!!!
この時点で1枚生成してみましょう!まずは先ほど同様に「1girl」と入力し、赤枠のサンプリングメソッドをおすすめの「DPM++2MKarrs」にして「generate」をクリック!!
どうでしょうか?!約24秒で可愛らしい女性が生成されました!
先ほどまでとはクオリティが雲泥の差ですね!
さすがにGeForce系のRTX3060等と比べると生成スピードの遅さは否めませんが、それでも今まで高いハードルだったRadeon系GPUでStableDiffusionが動作するなんて感動です!!
しかも高額なゲーミングPCではなく、約10万円のゲーミングミニPCで動くなんて!
AI画像の作例とプロンプト(呪文)テキスト
まずはStableDiffusionで最も有名にした「AIコスプレイヤー」を生成してみました。
思わずエッッッッッッッッ!!!!!と叫んでしまいそうな程のリアルさ!
ポジティブプロンプト(呪文)
((hatsune miku)),Shibuya crossing,best quality,ultra high res,big breasts,Japanese school swimsuit,hull body,cosplay,(short skirt(green color)),
ネガティブプロンプト
painting,sketches,(worst quality:2),(low quality:2),(normal quality:2),lowers,normal quality,((monochrome)),((grayscale)),skin spots,acnes,skin blemishes,age spot,bad body,missing legs,extra legs,bad feet,bad anatomy,missing arms,flat color
,
これをコピペして何度も繰り返せば同じようなAIイラストを生成できるはずです。
※ネガティブプロンプトは基本的にこのまま使いまわしでもOKだと思います。上手く生成できない場合は足したり減らしたりしてカスタマイズしてみてください。
猫のAIコスプレイヤーを生成してみました…かわぇぇ…
プロンプトは以下の通り
neko cosplay(white color),kitty costume,cat ears, (((skirt with cat tail))),((cute outfit with cat tail)),kitty-themed mini skirt,(stretching cat),bokeh effect(f1.8),best quality,ultra high res,(photo realistic:1.4),big breasts,white hair,silver hair,platinum hair,snowy white hair,((Japanese)),happy,cute,young,smile,greenery,leafy,peaceful,morning sunlight,sunrise,((short _skirt)),big blue eyes,school_girl,
しかし、どうにも尻尾が上手く生成できなかったのでガチャ感覚でひたすら回すしかありませんね。
次は大きな眼鏡をかけたエッ!な女性です。
プロンプトは以下の通り
woman with large glasses, oversized glasses,bokeh effect(f1.8),best quality,ultra high res,(photo realistic:1.4),((half updo)),(sunbeam),big breasts,cleavage,white blouse,stylish white blouse,business suit with short skirt(black color),academia,library,school_girl,Japanese,cute,young,((hull body)),(((sitting on top of table with legs crossed))), table seating with legs crossed, table perch with crossed legs,table seating with leg crossed over knee on top
呪文はテーブルの上に座って足を組んでほしいのですが、これもなかなかイメージ通りは難しいですね。まぁそれもガチャ感覚で楽しいのかもしれませんが。
このAI画像は768*768サイズにしたので生成時間は1枚あたり約1分と時間がかかっています。
また、生成したAI画像は…
webui→stable-diffusion-webui-directml→outputsフォルダに日付事に自動的に保存されていますので、1枚1枚手動で保存しなくてもOKです!
逆に言えば何も考えずに生成しまくると、あっという間にパソコンの容量を圧迫することにもなるため、気が付いたらフォルダ内の画像を分別するクセを付けておきましょう。
今回使用したミニPCと各リンク先URL
↑ゲーミングミニPC「HX80G」の32GBモデルを使用しました。10万円前後で購入できます。
いかがでしたでしょうか?
今までRadeon系GPUでAIイラストやAI画像生成を諦めていた方は、ぜひ今回の方法を試してみてくださいね!
次回もよろしくお願いします!
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