格安ストロボを無線にしてライティングを楽しもう!

カメラ初心者向け

みなさんこんにちは

フリーランスになって、いつの間にか8か月も経って焦っている茨城のカメラマン仲居です。

今回はAmazonでベストセラーになっている「格安ストロボ」を無線化して、カメラ初心者でもストロボライティングを楽しめる方法をご紹介します。

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格安ストロボって何?本当に使えるの?

ストロボを欲しい!と思った時、Amazonや楽天で「ストロボ ニコン」等と調べてその金額に驚いたのは私だけじゃないはず…!(純正は1台2~3万もする…)

↑そんな時に候補に挙がるのがサードパーティ製(非純正)のストロボではないでしょうか?今回はいわゆる中華製でありながら、コスパが良く「けっこう使える」と評判のメーカー「NEEWER」3,000円で買える格安ストロボ「TT560」のご紹介と無線化をまとめました。

しかし、ストロボを使った事が無い人が純正以外のストロボを買うのは抵抗があると思います。そんな心配にお応えしつつ、手軽に無線化して実際にストロボライティングを楽しみましょう!

Q1:メーカー専用じゃないのに対応してるの?

ストロボはホットシューがあるカメラだったら、実はメーカー問わずほとんど使えます。(自動調光や一部機能は制限される)

そのため、カメラとストロボのメーカーが違っても今回ご紹介する格安ストロボ「TT560」は問題なく各社のカメラで使用することが出来ます。

※ソニー製のカメラは使えないそうなので注意してください。

Q2:メーカー製じゃないから光がすごく弱いんじゃない?

ストロボ光の強さ・明るさはガイドナンバー(GN)と言う数値で決められています。今回のTT560 (約3,000円) はGN38となっており、例えばニコンのSB-600(約3万円)はGN42ほぼ同じです。

Q3:なんで中華製のストロボはそんなに安いの?

純正ストロボには無線による多灯ライティングの設定が簡単にできたり、自動調光(明るさを自動で設定してくれる)やリサイクルタイム(再発光の時間)が短かったりなどあります。

そういった便利機能を省き、単純なストロボ機能だけをシンプルに突き詰めた結果、この安さになっていると思います。

たまに不良品があるとの声も聞きますが、そういった時は遠慮なく返品してやりましょう!笑

カメラの照明器具はレンズと違い「消耗品」なので、そういった点でも格安のストロボは初心者におすすめです。

3,000円で買える格安ストロボの代表格!「TT560」

と、言う訳で私がカメラを始めた時に買った、今でもAmazonベストセラーのTT560を写真でご紹介します。

ちなみに電源は単三電池4本で動作します。

格安ストロボTT560
正面から いかにも「ストロボ」な感じで、3,000円とは思えない見た目
TT560の後ろ側
後ろから あまりにシンプルなボタン類

見た目はいかにも「ストロボ」してて、とても3,000円とは思えません。操作もすごく簡単で、説明書も大したことが書いてなかったので即捨てました。手元になくてすみません…!

無線化の前に、まずは操作説明!

操作説明するほどでもないのですが、簡単にストロボの説明をさせていただきます。

ボタン説明
なんとなく見てわかると思いますが、念のため…

操作方法はとてもシンプルで、電源(単三電池4本)を入れたら+-で光量を調整してカメラに取り付けたらシャッターを押すだけです。

シャッター押したら光るだけです!難しい操作は必要ありません!

一応、複数TT560を持っているとMODEで多灯ライティング出来るようなのですが、今回は簡単な無線化だけにとどめさせていただきます。

フラッシュトリガーで格安ストロボを無線化する

ストロボライティングの基本である、ストロボの無線化ですが、格安ストロボのTT560は単独で無線化することはできません。

そのため、「フラッシュトリガー」と言う送・受信機をカメラとストロボに取り付ける事で無線化を行います。

フラッシュトリガーであるyongnuo rf-603 は2個セットで4,000円程度で購入できます。cannon用ももちろんあります。

↓※ストロボとセットで揃えると8,000円近くになりますが、それでも純正の1/3以下と格安…!

TT560とフラッシュトリガー
ストロボとフラッシュトリガー

このフラッシュトリガー(yongnuo rf-603)を、カメラとストロボそれぞれ装着することで格安ストロボを手軽に無線化することが出来ます。

電源は単四2本×2台です。

フラッシュトリガー (yongnuo rf-603)で無線の設定をする

ここからは実際に格安ストロボとフラッシュトリガー (yongnuo rf-603) を装着して、ストロボの無線設定を行います。

フラッシュトリガー (yongnuo rf-603)の使い方はとても簡単なので安心してください。

フラッシュトリガーのスイッチ説明
フラッシュトリガーのスイッチを設定する

まずはフラッシュトリガーを親機(カメラ側)と子機(ストロボ側)に設定します。

親側はTXに、子側はTRXのスイッチに合わせます。スイッチを入れ替えれば親機と子機が入れ替わるので、2台の内どちらを親機に設定しても構いません。

説明2
設定した状態をランプで確かめる。

実際にスイッチを入れるとカメラ側は右、ストロボ側は左のランプが点きます。

テストボタンで設定を確認
確認してみる

設定できたらテストボタンを押して確認してみましょう。ちゃんと設定出来ていれば親のテストボタンを押すと子(ストロボ側)の右ランプがボタンに連動して点きます。

この状態になっていればストロボに付けるだけで無線化が出来ています。

ストロボとカメラにフラッシュトリガーを装着する!

設定が出来たら(スイッチ入れるだけだけど)、親機はカメラに、子機はストロボに装着します。

カメラとストロボにフラッシュトリガーを付けたところ
それぞれ装着したところ

実際にフラッシュトリガー (yongnuo rf-603) をカメラとストロボに装着しました。念のため、再度フラッシュトリガーのスイッチを確認しておきましょう。

ストロボが無線になっているか撮影してみる

ストロボの設定と、フラッシュトリガー (yongnuo rf-603) の装着を確認したらシャッターを切ってみましょう!

無線化したストロボで撮影
パシャリ
フィギュアを撮影したところ
パシャリパシャリ

キターーーーーー!マブシーーーーーー!!

長々と説明しましたが、ストロボの電源をいれて、スイッチ入れただけでしたね笑

どうでしょうか?簡単にストロボの無線化ができました!

3灯でライティングしたところ
フラッシュトリガーを増やせば、簡単に多灯ライティングも楽しめる。
(ストロボのメーカーはバラバラでもOK)

めでたしめでたし…?

格安ストロボにはデメリットがある!

さすがに純正ストロボの1/10も安くなると通常時の他、無線化した際のデメリットもあるので、そちらもご紹介します。

①リサイクルタイムが長い

序盤で触れましたが、フルパワー発光時リサイクルタイム(再発光時間)が6~7秒と純正(2~3秒)に比べ倍以上の長さです。

しかし、通常の撮影でフル発光させる事はほぼなく、半分のパワーで発光させる程度であれば1秒以下なので初心者は特に不満にならない思います。

②完全にマニュアルで操作する必要がある

純正のストロボと違い、明るさはカメラマンがすべて手動で行う必要があります。

しかし、ライティングは機械任せではなく、カメラマン自身が好みの明るさを設定するので、ライティングを覚えていく上では逆に仕組みを覚えられるメリットかも知れません。

私の場合は、マニュアル操作を格安ストロボで覚えたので、結婚式などタイミングを外せない撮影以外常にマニュアルで操作してます。

※いい機材を使っていても、常に同じ明るさで似たような写真しか撮れない方を良く見かけます。恐らく機械任せでライティングしているのかと思います。

③超重要!早いシャッター速度についてこれない

上記2つはそこまでデメリットではありませんが、これはちゃんと理解しておかないと大きなデメリットになります。

純正のストロボと違い、格安ストロボのTT560は高速シャッターについていく事が出来ません。どういう事かと言うと、1/250秒(カメラによる)以上のシャッター速度になると黒い壁が写る現象が発生します。

言葉では説明が難しいので、写真でご説明します。

シャッター速度1/200
まずは1/200秒のシャッター速度

まずは通常のポートレート撮影やコスプレ撮影などでは、問題なく使用できる1/200秒のシャッター速度です。

これはキレイに写っていますね。

ストロボを使った撮影は、通常1/160秒のシャッター速度があれば十分なので、この格安ストロボを持っていても気づいてない方が多いかも知れません。

1/250
1/250秒のシャッター速度

次は少し早い1/250秒のシャッター速度です。

写真下側に注目です!黒い線が写りこんでいますね…!この程度ならトリミングで対応できますが、よろしくないです。

1/500
1/500秒のシャッター速度

かなり早い1/500秒のシャッター速度です。風に揺れる髪の毛や、舞い落ちる花びらなどが止まる高速シャッターですが、なんと画面の半分が影で暗くなっています…!!!

ストロボの青と赤のランプが見えることから、ストロボの光だけがシャッター速度に付いてこれていないのが分かります。

こうなってしまうと、屋外でのハイスピードシンクロや、コスプレ撮影で紙吹雪を止めるような撮影では使用することができません。

1/1000
1/1000秒のシャッター速度

さらに早い1/1000秒のシャッター速度では、もはや9割が影になってしまい、完全にストロボとしては機能していません。

通常のストロボを使った撮影で、ここまで高速シャッターを使うことはほぼありませんが、格安ストロボのデメリットとして留意する必要があります。

※シャッター速度を1/160秒以下で固定すれば回避できます。

それでも格安ストロボは初心者には十分使える!

格安ストロボはその価格からデメリットがハッキリしています。

純正のストロボで無線化や多灯ライティングをするには、最低でも数万円はかかる点を考えれば、格安ストロボを使うメリットが非常に大きいです。

(そもそも初心者がいきなり純正品を揃えても、使いきれない)

また、自動調光の機能が無いため、ストロボの基本を体系的に学ぶことができます。と言っても暗かったらボタンで明るく調整していくだけですが笑

ストロボを使うならライトスタンドも覚えておこう
ストロボにはソフトボックスやアンブレラが必須!

いかがでしたでしょうか?

安さ故のデメリットを込みにしても、非常に使える格安ストロボ「TT560」とその無線化を可能にするフラッシュトリガー (yongnuo rf-603) の使い方でした!

次回もよろしくお願いします!

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