みなさんこんにちは。
いつも通り密林を徘徊していると、あるビデオライトが目につきました。
なんとそのビデオライトはモバイルバッテリーのUSB-Cで60Wを出力できると謳っているのです!
そんなバカな…と思いつつ、USBのPD(パワーデリバリー)を調べてみると仕様で100W程度まで出力が出来るみたいです。
しかもバイカラーで2万円程度と非常に安価、そしてかなりの小型ボディ。
眉唾物で若干の不安と期待を感じつつ謎の60Wビデオライト「COLBOR CL60」を購入したのでレビューします!!
↑後述しますが、今回はVマウントバッテリーホルダーとD-TAPからUSB-Cへの変換ケーブルがセットになった物を買いました。
COLBOR CL60は良いものだ!
まずはCOLBOR CL60の中身を確認…と箱を開けてビックリ!
めっちゃ質感のいいファブリックなバッグが出てきました。
うさんくさい中華でボコボコの中身を想像していたので驚きを隠せません!
中身はこんな感じで、全体的に質感が良く高級感があります。
アダプターだけでなくボーエンスマウントとかなり明るいリフレクターが嬉しいですね。
説明書と本体の言語は英語と中国語だけですが、明るさと色味だけ変更できればいいので問題ありません。
今回はCL60にVマウント用のプレートとケーブルがセットになったCL60+VM2を購入したので、こちらも付属していました。
VマウントバッテリーのD-TAP→USB-C変換ケーブルは、他のビデオライトとバッテリーを共有化するため必要な方はこちらがおすすめ。
専用のライトスタンド用ブラケットも非常に質感の良いアルミ製です。
しかし、専用設計で1/4ネジとアンブレラホルダーが無いのでちょっとイマイチ。
無くしたら終わるので本体に付けっぱなしにしましょう。
ボディがコーヒーカップ並に小さい!!!
この大きさが分かりますか?!
なんと350ml缶やコーヒーカップ並の小ささ!!
これでほんとに60W出るんですか?!!
さらに分かりやすいようカメラマンにおなじみのTT600、SL60Wと並べてみました。
真っすぐにしたTT600とほぼ同じ…いや!なんとCL60にはボーエンズマウントのリフレクターを付けています!!
リフレクター付きでこの小ささ…やばいですね。
ボーエンズマウントが使えるってのが高ポイントです。
本当に必要か?連結可能なボディ!
CL60のユニークな機能として、複数のCL60を連結させることが可能!
合体ロボみたいでカッコイイ!…のか?
この機能を欲しがる人は限られそうですが、このように何台も接続して使えます。
しかしこれは大きな欠点があります。
そう、せっかくのボーエンズマウントを活かす事が出来ません。
ちょっと謎な機能ですが、これはコレで面白いですね!
モバイルバッテリーでCL60を動かしてみよう!
こいつ…うごくぞ!!!
なんとモバイルバッテリーでビデオライトが動いてしまいました…。
※バッテリー側の出力が60Wまでなので90%以上はチカチカしてしまう
これは革命的でいざと言う時はモバイルバッテリーやUSBコンセント(PD対応)で使用できるのは撮影の限界を大きく引き上げてくれます!
しかしこれにはちょっとした落とし穴があるので、モバイルバッテリーで使いたい方は以下の事に注意してください。
PD(パワーデリバリー)対応のモバイルバッテリーが必須
まず大きな注意点としてCL60を動かせるモバイルバッテリーには結構厳しい条件があります。
- モバイルバッテリーがPD出力に対応している
- PD出力は60W-100Wが必要?
- バッテリー容量が20000mAh以上無いと実用的ではない
まず大きな課題としてPD(パワーデリバリー)出力に対応しているのが必須です。
これは安価なモバイルバッテリーには搭載されておらず、さらに60W以上の高出力となると選択肢がかなり少ないです。
そして容量も20000mAh以上の大容量でないと、そもそも発光時間が1時間ともたないのでモバイルバッテリー自体が高価な物になります。
今回はAnkerのPowerCore III 19200 60Wを使用しましたが、これだけの高出力なバッテリーでも100%はパワー不足でチカチカするため90%以下にする必要があります。
逆に、既にノートPCやMacBook用にPD出力の大型モバイルバッテリーを持っている方には最高の組み合わせになりそうです!
USB-CだからNP-Fバッテリーでも使えるぞ!
既にパネル型のビデオライトを使っている方は、SOKANIのNP-F用バッテリーボックスがあればCL60に付属していたD-TAP変換ケーブルと組み合わせてNP-Fバッテリーも使えます。
NP-F970バッテリーを付けるとこんな感じで、CL60付属のVマウント用ホルダーで本体と合体出来ます。
NP-Fバッテリーはもともと高出力ですので100%全開で使う事が出来ますね!
稼働時間は落ちますが、一回り小さなNP-F550バッテリーでもバッチリ使う事が出来ます。
既にNP-FバッテリーやVマウントバッテリーを持っている方は絶対CL60+VM2のセットを買った方が後々役に立ちますね!
CL60の各バッテリー稼働時間
それでは上記で紹介した各バッテリーでのCL60の稼働時間を調べてみました。
- Anker PowerCore III 19200 60W=約60分(90%出力)
- NP-F970 7800mAh×2個=約55分(100%出力)
- NP-F550 3000mAh×2個=約30分(100%出力)
モバイルバッテリーは90%出力とはいえ1時間近く使えるのは驚愕!
NP-F970はともかく、NP-F550はさすがに100%で使うのはちょっと厳しいですね。
ですが単純計算50%出力で1時間近く使えるため、撮影時に工夫すれば十分実用できると思います。
使って見ると分かりますが、屋内で使う分には70%程度でも明るすぎるくらいなのでモバイルバッテリーで使える事を考えると新時代のビデオライトと言えますね。
※ちなみにNP-Fバッテリーは1個では動作しないのでご注意ください。必ず2個セットで使いましょう。
CL60はバイカラーで色温度が変更できる
CL60はたった2万円と安価でありながらバイカラーで色温度を変更することが可能です。
操作方法は非常に簡単で、右下のダイヤルを操作するだけです。(上のダイヤルは光量)
ダイヤルの操作は上下に1回で色温度が50変化、長押しで500つづ変化。
そしてダイヤル押し込みで2700K、3200K、4000K、5600K、6500Kと一気に変更できます。
6500Kは青白く、冷たい雰囲気を出すのに向いています。
5500~5600Kは日中の太陽光に近く、普段使いは5600Kのままでいいと思います。
2700Kは夕方のようなオレンジ色です。
1つのビデオライトで色温度が変更できるのは非常に便利で、屋内の照明に合わせて調整したり、雰囲気を細かく変更できます。
ボーエンズマウントが使える
付属しているボーエンズマウントアダプターを付ければ、一般的なボーエンズマウントも利用できます。
付属のリフレクターは従来の物よりかなり明るいですね!
このリフレクターのおかげで60Wのビデオライトでもかなり明るくなります。
GODOXの90×120㎝ソフトボックスを付けてみました。
本体が小さいのでソフトボックスが更に大きく見えますね。
ソフトボックスを利用すればポートレート等の人物撮影でも十分使えます。
小さなソフトボックスやデュフューザーを付ければ、夜撮影での補助光としても優秀じゃないでしょうか?
COLBOR CL60まとめ:新時代を感じるビデオライト!
COLBOR CL60のメリットは…
- 条件はあるがモバイルバッテリーでも十分使える
- とにかく小さくて明るい
- 豊富なバッテリーから自分に合った物を選べる
- 本体は約2万円と安価
2万円程度でこの機能、コンパクトな取り回し、使いやすさを考えれば、これからビデオライトの購入や動画撮影を検討している人には最もおすすめ出来ると思います。
もしGODOXのSL60Wを検討しているなら間違いなくこちらをおススメします。それくらい良いビデオライトです。
逆にデメリットとして…
- アンブレラが使えない
- モバイルバッテリーのPD出力が必須
- 電源がUSB-C経由しかない
- 1/4ネジがどこにもない
非常に良いCL60ですが、電源がUSB-Cのみになっているので既存のビデオライトとケーブル類の共有が出来ないのがネックです。
またアンブレラ派の人もCL60本体に1/4ネジがなく、不便に感じる部分があると思います。
しかし、個人的にはあと3台くらいCL60を欲しいくらいには気に入っているので、総合的に見て非常におススメできる新時代のビデオライトです!
機材の小型化を考えている方はぜひ手に取って欲しいですね!
次回もよろしくお願いします!
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