みなさんこんにちは。
今回はこれからカメラを始めたいけど…
「正直上手く扱えるか分からないし、すぐ使わなくなるかも知れないから安い中古でカメラを買おう」
そんなあるあるな悩みを抱えている方向けに、カメラマンとして機材やレンズで銭失い検定1級の私から「初心者が絶対に中古でカメラを買ってはいけない理由」をご紹介します。
もし、「価格が安いから」と言う理由だけで中古のカメラを買おうとしている方がいたら、一旦落ち着いてこの記事を参考にしていただければ幸いです。
なぜ初心者が中古でカメラを買ってはいけないのか?
まず大前提としてカメラ初心者が中古カメラを買う前に知っておくべき点があります。
- カメラにはシャッターユニットの寿命がある
- おすすめレンズ付き!のレンズはジャンクレベルだったりする
主にこの2点が特に注意すべき点なのですが、大抵のサイトやYouTubeでは投稿主にデメリット(サイトやリンクから売れなくなる)であるため初心者にはあまり詳しく教えてくれません。
そのため、上記の問題点に気づくのは買ってからしばらくした後…なんて事がよくあります。
そんな悲しいことにならないよう、ひとつづつ簡単に説明していきましょう。
①:中古カメラはシャッターユニットの寿命が短い
一眼レフ、ミラーレスカメラはメーカーや機種問わず、全てのカメラにシャッターユニット(写真を写すカメラの心臓部)が搭載されています。
これは一般的に消耗品で、その耐久回数はカメラの価格帯でおおよそ決まっており…
- 10~15万円のカメラ→約10万回
- 15~30万円のカメラ→約20万回
- 50万円以上のカメラ→約50万回
※機種やメーカーにより多少変わります。
上記のようになっており、初心者から見れば「一番安いモデルのカメラだって10万回もあるから中古でもいいじゃん!」と思います。
しかしカメラの使い方は千差万別で、人によっては1回の撮影で100回しかシャッターを切らない人も居れば、鉄道や航空、アイドル撮影など常に連写で1回で1000枚以上切る人も…。
しかも厄介なことに中古カメラでこのシャッター回数を明記している店舗やフリマ出品者はほぼいません。誰だってシャッター回数が少ない方がいいですもんね。
ちなみにシャッターユニットが故障した場合はメーカーによりますが、2~3万円程度かかるとされていますがせっかく中古で安く買ったのに即修理…では結果的に大損してしまいます。
②:初心者セット!おすすめレンズ〇本付き!は罠です!!
もしアナタがヤフオク!やメルカリで中古のカメラを買おうと思っているなら特に!特にこのような商品には注意してください。
↑の画像はたったいま(2023年1月2日現在)見つけたニコンのエントリー向け一眼レフカメラ「D7500」です。
なんと望遠レンズがセットになって10万円切りでお得!!!になってるかボケが!!!!!
これがゴミ出品の理由は…
- NikonD7500は新品のレンズセットでも12万円前後で買える
- 中古の方は本来付いていない18-55mm(5000円くらい、というかダウングレード)のレンズと、35-135mm(3000円くらい)の望遠レンズがセットだが35-135mmはなんと1988年発売の骨董品!
- もちろん中古品なのでシャッター数も不明、保証も当然なし!
つまりこれは初心者には本体だけでは売れないからと、ハードオフなどのジャンクコーナーからピックアップしたレンズを「それっぽく」付けた悪質な初狩りです。
↑一方で新品のD7500のレンズセットには18-140mm(手ブレ補正機能付き)が付属しており、中古のズーム距離2本分を1本でカバーすることが出来ます。
新品と中古の差額は2万円で、人によっては決して安い金額でないのは理解できますがその2万円にはメーカー保証と、比較的新しい高性能レンズという「約束」が含まれているのです。
先ほどの中古にも35-135mmの望遠レンズは付いていますが、オートフォーカスの速度と精度、そして写りは現代レンズとは雲泥の差がある事は言うまでもありません。
つまり中古カメラを買うのは基本的な知識とコスト感覚が身に付いた中級者~にすべきだと思っています。
初心者は新品のカメラを「資産」に置き換えると納得できる
初心者に中古カメラよりも絶対に新品のカメラ、出来れば新しい機種をおすすめします。
その理由はカメラが「資産」つまり「非常に換金率が高い道具」と言う事だからです。
↑例えば上の写真は私が以前使っていた富士フィルムのX-S10で、カメラとしては非常に良いものだったのですが、対応レンズの少なさから手放す事に…
新品で約15万円で買ったカメラがいくらで売れたと思いますか?
…フリマアプリを使い、なんと手数料を引いた13万円(予備バッテリー等のおまけ付き)で売る事が出来ました!
これはつまり、実質約2万円でカメラを手にしていたようなものですね!
同じ価格帯で別メーカーのカメラに乗り換える場合も+2万円で機種変更できるような物です!!
もちろん普段から丁寧に扱って箱や説明書、保証書(保証は切れていましたが)、ケーブル類などほぼ完備品として比較的いい状態である事が前提ですが。
新品カメラと中古カメラを手放した時の違いをシミュレーションしてみよう!
中古のカメラ、しかも先ほど紹介した悪質な旧機種を買った場合と、少し予算をオーバーしても新しい機種を新品で買った場合を想定。(カメラ初心者の方には結構リアルな選択肢だと思います)
そしてカメラが上達しなかったり、思ったより使わず早期に手放す場合をシミュレーションしてみましょう!
↑の画像を見てもらえば分かりますが、新品と中古の価格差は3万円です。
しかし、中古のD7500をすぐ手放すとした場合でも市場価値(人気)はすでに低空飛行しており、特に店舗での買取価格は買った時の半額でも付けば御の字と言った所。
ヤフオク!やフリマアプリでも売れるとは思いますが、なかなか売れずその間もどんどん価値は下落するだけです。
ですが、なんとかして+3万円で新しい機種を新品で買った場合、中古と同様に手放すと店舗では9万円の高価買取。
フリマアプリ等を使えば11万円程度でも十分買い手がつくと思います。
どうでしょうか?もしカメラが肌に合わなかった場合を考えると、初心者が中古でカメラを買うのは「高く付く」と思いませんか?
初心者だからこそカメラは新品で買った方が故障させてしまった場合も安心だし、シャッターの寿命も長く使うほど新品の方が心配しなくて良くなります。
もし初心者の方で中古カメラを買おうと思っている方は、欲しいカメラメーカーの新しい機種で手が届くギリギリの線を検討してみてはかがでしょうか。
私のように好んで「安物買いの銭失いチャレンジ」を楽しみたいなら別ですが、中古カメラは少なくとも「安い」か「高い」が型番で判断できるくらいまでは絶対におススメしません。
次回もよろしくお願いします!!
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